08/11/22 ’08山陰ツーリング2日目

2018年3月20日サイクリング

2016/07/02再編
11/22(土) 余部-鎧-香住-竹野-三原峠-久美浜湾-久美浜駅…豊岡 68km
ルート図

2日目は兵庫県の日本海側を延々と走り、最後は京都府に入って、久見浜湾まで行く予定だ。今日走るルートの知識がほとんどないので、観光ガイドやツーリングマップルをさらっと読んできたが、知らないことが多いと逆に楽しみが増える気もする。

早朝、ガタンゴトンと音がしたのであわてて起き、部屋から餘部鉄橋を通過する列車を撮影した。日の出時間も過ぎて空は次第に明るくなっていくが、谷間に位置する余部の日差しは山の上だけで、街中はまだ薄暗い。

8時過ぎに出発、かなりの寒さで防寒用に上下ゴアテックスを着用する。路面がしっとりと濡れているR178で谷へ入っていく。標高100mまで上ったところで、国道から離れて海側に下る。

谷間にあるのが鎧(よろい)地区、鎧駅に立ち寄る。ホームからは日本海と谷間の中の集落を眼下に眺めることができる。何かのドラマで舞台になった駅でもあり、ちょうどやってきた浜坂行の普通列車の窓からも写真を撮る人がいた。

国道まで上り返して香住方面へ向かうと、カニ関係の看板が目立ってくる。三田T、虫尾Tの二つのトンネルを抜けると香住温泉街。高級な旅館が建ち並び、ちょうど観光客の出発時間で賑わっていた。

谷田川を渡ると香住の街へ。まず玄関口の香住駅に立ち寄ると、いろんなカニのオブジェクトや看板、そして、北近畿かにカニ日帰りエクスプレスのキャンペーン「よぅ来んさった!!ほんまによう来んさった!!」の旗やポスターで飾られていた。

今風の海岸の香住浜に出て、カニの卸問屋、直売所、加工工場が並ぶ通りから、香住港にある「かすみ朝市センター」へ。朝早くから駐車場いっぱいの車と観光バスも数台。松葉ガニを手にしたお客さんでいっぱいだった。

香住から先はしばらくは細かな岬、峠と小さな入り江、港町を辿っていくパターンになる。
まず今子浦、今子トンネルに入らずに左側の遊歩道へ周り、今子浜と黒島、亀岩を上から見た後、浜まで下った。日本の夕陽百選の大引の鼻展望台も近くにある。
次が柴山港、香住に比べると小規模だが「柴山カニ」の幟が立ち並ぶ。松葉ガニは各漁港で独自の名称を付けられていて、この柴山ガニも人気らしい。

柴山トンネルで佐古峠を越えると比較的大きな佐津の街。R178から県道11号香住久美浜線に変わる。さらに旧道の街中の道を抜けて、次の高台に上ったところの反対側からは自転車4台くらいのグループとすれ違った。

安木浜海水浴場のある小さな安木地区は絵になる風景だ。ここからちょっと内陸に入り峠を一つ越えて、川沿いの緩やかな坂を下った相谷地区には、県道11号開通記念の石碑がある。そこから分かるようにこの先は断崖絶壁に道が付けられている。

豊岡市に入り、洞門の天井が崩れてうまい具合に挟まった天然記念物の「ハサカリ岩」を過ぎると切浜海水浴場、そして竹野に入る。

ちょうど昼時になったので、銀行のビルが見える駅方面へ。竹野駅近くで昼食。近くの役場の人が食べに来る定食屋さんで、650円で小皿のグラタンやお好み焼きが付いてきてコストパフォーマンスが高い。竹野駅では181系の臨時列車「かにカニエクスプレス」が停車していた。

さて、午後の部。午前中もアップダウンが多かったが、竹野から城崎マリンワールドまでが、山岳ワインディングのさらに険しいコースとなる。
午前中よりアップダウンのスケールがでかくなり、途中の集落以外に人家はない。行き交う車も少なくなり、雲が多くなり陽がかげってきたため、寂しげな風景となった。
途中でランドナーとすれ違う。宇日地区でいったん下りきって、上り返し、次の田久日地区の谷間を周る前後は高台のフラットがしばらく続き、白波の日本海を俯瞰する。

展望台からは 明日走る丹後半島の急峻な岬がいくつも海の奥遠く見えるようになってきた。城崎マリンワールドの横を通ると津居山でようやく街になる。ここのカニは「津居山カニ」だ。

港大橋で円山川を渡ると気比の街、ここからは久しぶりの平地で田んぼの中の一本道が続く。

今日のコースも終盤戦になり、最後の頑張りどころの三原峠まで上ると、兵庫県と京都府の県境となり京丹後市に入る。車1台がやっとの細い道を下ると久見浜湾に出た。ほとんど湖にしか見えない穏やかな海面が拡がり、カキ養殖が行われている。ゴルフ場やホテル、高級温泉旅館もあり、リゾート化しているようだ。

久美浜湾と日本海を結ぶ僅かな幅の海に架かる湊大橋を渡ると旅館・民宿街。明日の丹後半島周回の出発地にも最適なのだが、今の時期は夕食カニ付きでないと宿泊は難しいとのことで(2日連続カニとなるし)、ここの宿泊はパスとしていた。

松林の中の道をしばらく走り、久見浜湾に近づいたとき、湾岸に遊歩道が整備されていたのに気がついた。しかし気づいたのが遅くて、終点までの残り100mしか走ることが出来なかった。

久美浜湾の東までやってくると丹後神野駅。明日はここから丹後半島へ向けて出発する予定だ。列車の時間に余裕があるのでR178で久美浜駅まで行くこととした。交通量が多くて走り辛く、日没間近で寒くなってきた。

久美浜に到着したが、まだ少し時間があったので、アメニティ久美浜公園へ。対岸に湊地区が見える。立派な駅舎の久美浜駅から北近畿タンゴ鉄道で豊岡駅まで輪行した。

2日目の宿は豊岡のビジネスホテル。コインランドリーがあることをチェックしていたので洗濯をして、ホテル併設の居酒屋で夕食にした。