09/08/13 ’09道東ツーリング6日目

2018年3月20日サイクリング

08/13(木) 別海-西春別-虹別-弟子屈(摩周温泉)65km ルート図

(文:千穂 補足:呼人)
一週間に一日ぐらいは、雨が降るのは仕方ない。今日は雨。しかもとても寒い。朝の時点で14度。もはや真夏ではない。
本来であれば標津線跡で、中標津、計根別、多和平へ寄り弟子屈(摩周温泉)へ向かう予定であったが、雨なので最短距離で行くことにした。
宿の犬に見送られて出発。すでに小雨が降り始めてきている。別海市街から国道243号ミルキーロードをひたすら走る。路肩は狭く草がアスファルトを突き破って顔を出しているので走りにくいが、それほど交通量があるわけではないので、まあまあ快適に走れる。(たまに巨大トラックが走りすぎるとこわかったが)
アップダウンがほとんどなく、基本、わずかな上り坂なので、ぶっ飛ばして走っていく。
2009_0813_074328aa_s2009_0813_074640aa_s2009_0813_074606aa_s2009_0813_075742aa_s2009_0813_080737aa_s2009_0813_082303aa_s

10km走って中西別のセイコーマートで小休止。また10km走ってR272との立体交差点にあるしまふくろうで小休止。林と牧場の中の一直線の道が延々と続く。

西春別のセイコーマートで休憩してから鉄道記念公園へ。廃止された標津線の旧西春別駅を記念公園としたもので、SLとディーゼルカーが置かれている。
いくつかの駅の駅名標が並べられていたが、なんだか墓標のように見えて気味悪かった。鉄道博物館は資料がそろっていてなかなか見応えがあった。標津線は別海町を中心に走っていたから、廃止がさぞかし残念だったのだろう。

細かい雨がたまに強くなったりして、絶え間なく続いている。国道両側の牧場もほとんどは牛は小屋に入れられているが、たまに放牧されたままのところもある。牛は雨は気にならないのだろうか。
広い別海町とお別れし、標茶町に入る。最初の虹別は少し大きな街。ここで道道13号とぶつかる。国道243号は左折。摩周温泉まではあと20キロで、前半10キロが上り、後半10キロが下りである。ここまでで40キロで120メートルほどゆるやかにあがって標高160メートル弱となっていたが、さらに10キロで260メートルまであがる。「坂道だな」と感じる傾斜である。別海と異なり広大な牧場は少なくなり森の中へ。鹿の親子を見かけた。

多和平への道道1040号を横目に過ぎると弟子屈町に入る。一気に摩周市街へ。ものすごい勢いで走ってきたので、摩周駅前には12時半前に到着した。

摩周駅はかつては弟子屈駅といい、何度か訪れていたのだが、すっかり忘れていた。なんだかさびれたさびしい街となっていて「こんなだったかな?」という感じだ。さすがにホテルのチェックインには早いので、道の駅へ行って昼食でも、と思ったのだが、道の駅「摩周温泉」はトイレと売店しかない小さな道の駅だった。仕方なく温泉近くの食堂に入ろうかと思ったがあまりにずぶぬれなので、ホテルをたずねることに。13時過ぎでチェックイン可能時刻にはまだ2時間近くあったが、部屋に通してくれた。

とりあえずバッグカバーを洗ったり、ゴアテックスの上下を部屋に干したりしてから、昼食をとりにさきほどの食堂へ。味噌ラーメン(なぜかすり鉢に入れられて出てきた。びっくり)と納豆ラーメン(醤油ラーメンに納豆がトッピングされていた。びっくり)を注文した。
店に入ったときにはだれもいなかったが、私たちが入った後に続いて、観光客っぽい家族四人連れが入ってきた。ほかに食べられそうな店がほとんどないのだ。
昼食をすませて、近くのコンビニで買い物をし、あとは温泉に入って、部屋で高校野球を見てだらだらと過ごした。

それにしてもなんとも寂れた雰囲気の温泉街だった。泊まったホテルもかなり老朽化していたが、「昭和レトロ」を感じたい人にはぴったりかも。お盆なのに、宿泊客も少なかったし。。。
内湯のみだが、源泉掛け流しで泉質もよく、温泉自体は非常によかった。

「ホテル摩周」一泊二食8000円