09/07/20 ビーナスライン・霧ヶ峰・美ヶ原

2018年3月20日サイクリング

07/20(月) 白樺湖-車山-和田峠-美ヶ原-浅間温泉-松本駅 ルート図
朝起きて外を見ると、期待通りに青空が出ていた。
昨日頼んでおいた朝食のお弁当、クロワッサンサンドを受け取り7:00過ぎに出発。
コンビニで不要な荷物を発送して少し身軽になった。
今日は今回のツーリングのメイン。白樺湖からビーナスラインで霧ヶ峰、和田峠、美ヶ原と北上し、最後は松本へ下る。大きく3回の上りがあるのでかなり体力を使いそうだ。
スタートしてすぐ、まず最初の上りは白樺湖から車山肩へ400mの上りだ。目の前にはまぶしい緑の草に覆われた山が連なり、しばらく上って後ろを振り返ると逆光になるが昨日は見えなかった蓼科山をバックに白樺湖が見えてきた。
2009_0720_073645aa_s2009_0720_073824aa_s2009_0720_074928aa_s2009_0720_075207aa_s

ここで道端の空き地で朝食。宿で受け取ったお弁当はパンだけかと思っていたら、りんごジュースとバナナも入っていた。
まだ朝早いので道はすいているかと思っていたが、思いのほか車が多く、次から次へとやってくる。一部の区間ではメロディーラインがあり、横を走っていく乗用車のタイヤの音を聞いてみたが良く分からなかった。

後でパノラマ写真にしようと意識して、何枚も写真を撮りながら進む。

車山の別荘地が見えてくると車山ロープウェイ乗り場。ここから左側には蓼科山、八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳の姿が見えてくる。八ヶ岳の裾野の先には遠く富士山も見えた。

朝方はまだ雲の量も多かったが、次第に青空が勢力を増してきた。伊那丸富士見台の横の丘の上にはニッコウキスゲが群生している

車山の裾野の西側を大きく周ると車山肩が見えてくる。すると反対側の道は車で埋め尽くされ、見ただけで1km以上の渋滞になっていた。どうやら駐車場に入るための渋滞のようである。こっちの道も駐車場手前300m位で渋滞になったので反対車線で追い越して進む。

白樺湖から2時間弱、9:00に標高1,800mの車山肩に到着。多くの観光客で賑わい、車山もすぐ近くに見える。ここは一面ニッコウキスゲの丘、カメラマンがアルプスをバックにした写真を撮影していた。

車山肩からは下り、渋滞中の車を横目にスイスイと下る。順光となったので緑が一段と輝いている。3kmほどで霧ヶ峰高原霧の駅だが、この手前まで渋滞は続いていた。

諏訪方面から上ってくる車が多かったのか。ここからのビーナスラインは車の台数はだいぶ少なくなった。若干の上り返しはあるが下り基調で涼しい風を受けて走り、八島ヶ原湿原駐車場へ向かう。

八島ヶ原湿原からは鷲ヶ峰の西側のルートとなる。山々の先は塩尻、そして、その向こうは乗鞍岳である。さらに下り道で和田峠へと向かう。

標高1,600mまで下り和田峠に到着。峠だが東西を繋ぐ道の峠であるので、尾根沿いを進むビーナスラインとしてはここが谷となる。県道142号はトンネルで下を潜っているが、旧中山道はこの峠を通っていた。旧街道の標識があちこちに見られる。

ビーナスラインはここで尾根の西側から東側へ移るため、ここからは上田方面の展望となる。ここから今日2回目の上りに掛かる。淡々と上っていくとロードの年配夫婦が歩いていたので追い越すと、「若い若い頑張れ!」と声をかけられた。

和田峠から150mほど上り、再び展望が開けてくると、三峰大展望台である。

扉峠手前で橋を渡ると西側に北アルプスが見えてきた。

扉峠に到着。ここにはレストランがあるが、ここでは休憩せずに落合大橋へ向かった。しかし大橋から先は美ヶ原への長い上りが控えているので、早いうちにエネルギーを摂っておこうと考え、道端でおにぎりを1つで食べた。深い谷の中へ落ちるように下っていくとカーブを描く落合大橋、標高約1,600mだ。

ここから美ヶ原まで今日最後の大きな上りだ。
いつのまにか空は厚い雲に覆われていた。道は見上げるような山の上へ続き、遠く先にガードレールが見える。勾配はきつく、急カーブの連続。車も次から次へとやってきて、たまに「がんばれー」と応援されながら上る。計画のときからここの上りは辛いだろうなと思っていたが、その通りだんだんと足が重くなってきた。

標高1,700m、1,800m、1,900mと標識が続き、落合大橋から1時間弱で美ヶ原入り口に着いた。

山本小屋ふる里館の横を通ると遊歩道へ入る、砂利道となり、両側は美ヶ原牧場が広がる。牛と子牛、馬と子馬がアルプスをバックにのんびりとしている。

美しの塔で残りの昼食を取り、今日の標高最高地点、アンテナが立ち並ぶ王ヶ頭を目指す。標高2,000mを越え、最後に急坂を押して上って王ヶ頭に到着。

王ヶ頭ホテルから美ヶ原スカイラインへ抜ける。半舗装、半砂利の道をゆっくり下る。ハイキングの人も多い。美ヶ原入り口から約5kmの遊歩道を楽しみ、柵を抜ければ美ヶ原自然保護センターはすぐだ。

美ヶ原自然保護センターの駐車場は、美ヶ原ヒルクライムのゴール地点である。ここから美ヶ原スカイラインを下る。鉄塔がバックになり、ここもいい景色が続く。

美ヶ原林道を一気に走り、標高1,000mまで下りると美鈴湖に到着。湖畔で釣をしている人が多く、湖面を覗くと小さな魚が何匹も泳いでいた。
松本の町の景色がだんだんと近く、大きくなり、森の中を抜けると浅間温泉だ。

下界に下りると暑さが一気にやってきた。浅間温泉からは女鳥羽川に沿って松本市街へ向かい、松本城に寄ってからゴールの松本駅へ到着した。
帰りの特急「あずさ」からは、左側の車窓に今日走ってきたコースの山々が見える。夕方になり天気が変わったのかすっかり雲に覆われていた。

ぎりぎりまで天気予報とにらめっこして決めた行程だったが、今日は絶好の天気となり、ビーナスラインの素晴らしい光景を堪能することができて嬉しかった。