03/14(土) 日田-山国-メイプル耶馬CR-青の洞門-中津駅 62km ルート図
曇ときどき雨か雪のち晴
8日間のツーリングも最終日。今日は福岡空港から帰るため、自走で甘木、大宰府経由で福岡空港までの予定だったが、昨日雨のため行くことができなかったメイプル耶馬サイクリングロードで中津へ出て、輪行で福岡空港まで行くことにした。
かんぽの宿日田を8時過ぎに出発。天気は回復するとのことだが近くの山にも低く雲が覆っていて、ときおり霧雨模様で西風が強い。
宿の横の日田天領水の工場前から三隅川を渡り、日田温泉を抜けて久大本線をくぐると昔ながらの街並みに出る。豆田の街並みである。
時が過ぎれば天気が回復してくるかと思いきや、逆にバラバラとあられが降ってきた。これから向かう山の方角も雲に覆われているのでスーパーの軒下で今日も雨装備して、国道212号と川を挟んだ反対側の道を緩やかに上っていく。
伏木峠へ繋がる県道720号に入ると雲が切れ陽が差してきた。山の上には雪が積もっている。大きく谷を迂回して標高を上げていく。
やがて高原に出る。伏木公園、小学校、伏木峠と続き、さっきまで頑張って上ってきた先に、高台が現れ、そしてどうしてこんなにのどかな風景があるのかと思える、とても雰囲気の良い地区だった。
日田市から中津市(旧山国町)へ。すると、さっきまで晴れてきたかと思っていたら、また陽が陰り、なんと雪まで降ってきた。
寒い、後でGPSデータを確認したら高度が急変していた。どうやら前線が通過して気圧が急変したらしい。
R212に合流後すぐ川の右岸へ移るとコアやまくに・役場支所・図書館・ホールなどの集約施設に到着。建物の中でしばし暖と休憩にした。
ここから今日のメインの「メイプル耶馬サイクリングロード」に行く。
このサイクリングロードは、1975年に廃止された耶馬溪鉄道(大分交通耶馬溪線)の線路跡で、約36kmの線路跡の大部分がサイクリングロードに生まれ変わっている。トンネルや鉄橋、駅跡など鉄道時代の名残を多く残している
CRに入ってすぐに「やすらぎの郷やまくに」温泉がある、できれば入っていきたいがそうも行かず、水田や林の中を行く。
コアやまくにで休憩したばかりだが、あまりの寒さに「道の駅やまくに」へ避難。
食堂で鶏うどんと肉うどんで体を温め、売店に耶馬溪鉄道の本「思い出の耶馬溪鉄道」を見つけたので1,000-で購入した。
再スタート後、白地駅跡、奥耶馬溪ではとても深い切り通しの路線となる。
耶馬溪の風景が周りを包み込んでくる。山国川の清流が脇を流れ、カーブしている第四山国川鉄橋を渡り、下郷駅跡を通過する。
沈下橋を発見したので寄ってみた。後で調べると、この橋は八日市橋。沈下橋は大分県では「沈み橋」と呼ばれているとのことだ。
耶馬溪サイクリングターミナルを過ぎた頃から雲が切れ晴れてきた。鉄道時代のトンネルや第三山国川鉄橋跡、そこから1km弱で第二山国川鉄橋、写真にも多く撮られている有名な橋でこのルートの一番のポイント地点。
左岸、土地も開け、暖かくなってきて気持ちよい、所々に「名所耶馬溪」の案内板も立つ。平田駅跡を過ぎた頃、ロードの2人組とすれ違った。今日すれ違った唯一の自転車乗りだった。
いったんサイクリングロードを離れて、道の駅耶馬トピアへ。やまくにで買っておいた昼食。
青洞門に向かう途中にからあげ屋「むらかみ食堂」があり、他県ナンバーの車両も止まっている。揚げたの唐揚を2つ購入して、すぐいただいた。骨付きでとても美味しかった。
本耶馬渓の青の洞門、短いトンネルが連続する。車のすれ違いが出来ないので両側に信号機があり交互通行になっている。
CRはここから国道沿いとなるが、川下に立派な石橋が見えたので寄ってみると「耶馬溪橋(オランダ橋)」で大正時代の8連アーチ橋である。
CRはR212沿いを進む。旧本耶馬渓町、旧三光村の境界を過ぎると、山国川と別れ東へ進み、R121の上を越える。ここから線路跡は県道675号が新しく作られ、歩道がサイクリングロードになり、大貞公園の桜並木、古城駅跡を抜けていく。
国道213号にぶつかると、中津駅までの線路跡はここから先はほぼ消滅している。
中津駅に14時過ぎに到着した。最後は白いソニックで博多へ。地下鉄に乗り換え福岡空港には夕方に到着した。
長かった四国九州ツーリングもゴールに到達。8日間の通算走行距離は約500kmだった。
天候の移り変わりが激しく予定変更も多かったが、良い具合にやりくりでき、目的だった四万十川、佐田岬半島では晴れてくれたことはとても嬉しかった。心に残るツーリングとなった。