9/16(月)晴 高千穂峡-高千穂駅-高森峠-高森湧水トンネル公園-高森駅-阿蘇 67km ルート図
今日は宮崎県高千穂から熊本県は阿蘇へ。
まずは高千穂峡へ。宿からすぐ近くだが標高差が約100mもあり九十九折の道を下る。高千穂峡に着くと朝早いのにもう多くの観光客で賑わっている。深く刻まれた断崖の谷。手漕ぎボートも数多く出ていた。
高千穂峡を後にすれば降りてきた分以上の上り返しが待っている。3本の橋が架かっており、古い方(低い方)から神橋、高千穂大橋、神都高千穂大橋。この厳しい地形にいかにして橋を渡したかの歴史が感じられる。
最上部の神都高千穂大橋まで上りきって、道の駅高千穂を横目に過ぎれば高千穂駅に着く。
高千穂駅は高千穂線の終着駅で、鉄道としては廃止されたが、昨日高千穂橋梁で見たスーパーカートがここから出発している。しかしまだ早い時間だったので駅は閉まっていた。
ここから阿蘇の高森駅までが、かつて建設が行われていたが工事中止となった未成線区間となる。
R325で高千穂の街を後ろにのどかな風景を眺めながら走り始める。道の横に赤い列車と蒸気機関車が現れた。高千穂観光物産館トンネルの駅で、完成しながら列車の走ることがなかった葛原トンネルの出口にある。トンネル内部には神楽酒造の原酒の樽が積まれ、熟成されている。
引き続きR325を進む、駅が予定されていた上野地区、玄武山トンネルを抜けて次の駅予定地の田原地区へ。天気は今日も快晴。空気も澄んでいて遠くの間でスッキリと見えている。
田原の次の駅、河内地区。このあたりはほとんど工事も行われていなかったとのこと。今では真新しいバイパスの橋で街の上を国道が通っている。
遠くにループ橋が見えた。宮崎・熊本県境に架かる寧静橋。ループの真ん中に県境が通っているので、宮崎県→熊本県→宮崎県→熊本県と3度県境がある。
ループ橋で一段上がると、昨日と同じように見晴らしの良い平らな地形を直線的に走る道に変わる。気持ちのよい区間だけれどちょっと向かい風が辛かった。
奥阿蘇大橋からは阿蘇山が見えてきた。
標高800mちょっとで高森峠トンネルへ。トンネルを抜けると阿蘇山のカルデラに入る。トンネル出口から旧道へ。九十九曲で高森へ。下るのがもったいない素晴らしい景色だ。
九十九曲を下り終え、高森湧水トンネル公園へ。この高森トンネルで発生した異常出水で工事が困難となり、さらにモータリゼーションと国鉄再建法で建設が中止となったのである。
今では公園となり、トンネルも入り口から550m奥まで歩くことができ、内部には地元の各団体が製作した七夕が飾られていた。
そして南阿蘇鉄道高森線の終着駅、高森駅に到着。洒落た駅舎となっていた。駅舎内は多くの土産が並び、今日のトロッコ列車も満席と窓口に表示されていた。
高千穂から高森へ。約30年前はバスであっという間に到着したが、自転車で走ると途中の街、谷、峠とゆっくりと見ることができるのが嬉しい。
一番下はその時の写真、阿蘇山の稜線だけは変わっていない。
高森駅からは北上して阿蘇市へ向かう。ちょうど暑い時間となったところで、R265の上り坂が続く。月廻り公園から根子岳を左に眺めながら箱石峠へ。牧場が多くなり、黒牛が列をなして歩いていた。
阿蘇市に入り箱石峠から下り。峠の南側は森のなかの道だったが、北側は開けたパノラマロード。
阿蘇谷に降りて宮地駅に寄る。豊肥本線は昨今水害で多くの被害を受けてきた。昨年7月の水害で不通となっていたが今年8月4日に復旧されたばかり。駅舎内ではパネルや曲がったレールなどが展示されている。
街から阿蘇山方面に少し上って今日の宿「かんぽの宿阿蘇」に到着。