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13/09/15 宮崎熊本ツーリング2日目

9/15(日)晴れ 延岡-日之影温泉-天岩戸神社-高千穂 74km ルート図

昨晩から台風18号の西端の雲が掛かり、未明まで雨が降っていたようで道路が濡れていた。
今日は延岡から宮崎県北部の内陸に入り高千穂まで。廃止された高千穂線の始発駅から終着駅までのルートである。
延岡市街からまず大瀬川に出て上流へ進み五ヶ瀬川と合流。その後R218に入ると道の横に高千穂鉄道の鉄道の鉄橋、そして駅跡が現れた、ここから高千穂線跡に沿って行く。




かつては広い構内だったことが伺える川水流駅跡の先、線路は第1五ヶ瀬川橋梁で対岸に渡っていたが、2005年の台風で流出し、以降再建されることなく廃止となってしまった。
対岸に上崎駅跡を眺めなが進むと、交通量の多いR218は高台へ上っていく。川沿いをそのまま行く県道237号はほとんど車も来ず、ひっそりとしている。線路は対岸の崖に張り付くよう続いている。
高台へ上った国道の天馬大橋の下を通り、その先に虹のようなアーチ橋の干支大橋と下に早日渡橋が見えてきた。




橋を渡り早日渡駅跡へ。ホームもレールも駅名標もきれいに残っていて、いつ列車が来てもおかしくない雰囲気だ。いつの間にか天気も良くなり、干支大橋の下を潜り、亀ヶ崎駅跡、城地区の横を通って行く。五ヶ瀬川の清流もキラキラとしてきた。
このあたりに流出した第2五ヶ瀬川橋梁があったのだが、跡はよくわからなかった。




道の横に線路跡が並んでくると槇峰駅に到着。事前に調べた情報では、ここから線路跡は遊歩道となっているとのことだが、石がちょっと粗いので自転車では疲れそうなので車道で先へ。線路跡は途中でトンネルになっている。トンネル出口で様子を見ると、トンネルの中は真っ暗だった。




日向八戸駅からは整備された遊歩道となる。レールが残っていて、レールの外側を自転車でも走れるようになっている。少し狭いが石も細かいので問題はなかった。
短いトンネルを抜けると第3五ヶ瀬川橋梁で綺麗に整備されている。緩やかなカーブを描く橋で川を渡ると吾味駅に着く。今のところ遊歩道はここまでだが、吾味駅から先も遊歩道が作られていくようだ。





引き続き狭い谷中の道。深い緑の山々と鉄橋跡を眺めながらゆくと、川の上でぷつりと途絶えた高千穂線のトラス橋、その先にアーチ橋、さらにその向こうには街が見えてきて、日之影温泉駅に到着。
日之影温泉駅は日帰り温泉、足湯、土産処、食事処、高千穂線の展示コーナー、あと駅舎の横には車両が並んでいてホテルして使われている。
ここで昼食にして、チキン南蛮とざるそば。食後は足湯でしばし休憩にした。




高千穂線は日之影温泉駅までは戦前に開通していたが、ここから高千穂までは1972年の開業。そういった理由でここから高千穂までの路線はトンネルで一気に貫いていく。廃線跡は第2日之影トンネルへ消えていった。
ここからは高台のR218へ移動することとして、真上に見える高さ137mの青雲橋上まで15%の急勾配の道を上る。
青雲橋は国道に架かる道路橋としては東洋一とのことで、道の駅青雲橋が併設している。



国道217号はまるで高原のような景色で、午前中走っていた五ヶ瀬川沿いとは全く別の場所に来た感じだ。五ヶ瀬川は谷が深すぎて全く見ることができない。
緩やかなアップダウンを繰り返し、複雑な地形を感心しながら眺めつつ高千穂へ向かう。
次に見えてきた天翔大橋は、アーチスパン260mでコンクリートのアーチ橋としては日本一長い橋。高さも143mあり、 これも日本一高い橋となっているとのこと。



高千穂も間近になり雲海橋。ここの上流に高千穂線の高千穂橋梁が並行している。


もう高千穂の街だが、少し寄り道して天岩戸神社と天安河原へ。戻りは県道204号で岩戸川の断崖の中を下る。




鹿狩戸橋で岩戸川を渡ると、遥か高いところに高千穂橋梁が。高さ105mの鉄道では日本一の高さだ。橋上から声が聞こえていたので何だろうと思ったら、高千穂駅から往復している高千穂あまてらす鉄道のスーパーカートがちょうど来ていたところだった。


下の写真は30年ほど前、国鉄高千穂線時代に訪れた時に列車内から撮影したものだ。高千穂橋梁と、橋上から上流の景色。谷に掛かっている鹿狩戸橋と道路が写っている。そこを30年後に自転車で走っている。


高千穂の宿に到着し、夕食後は近くの高千穂神社へ観光夜神楽見物へ。満員の賑わいで代表的な4番を約1時間鑑賞した。

呼人

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