08/05/06 下北半島ツーリング4日目
大湊-目名-尻屋崎-尻屋-野牛川レストハウス-東通村役場-大湊・・・八戸・・・藤沢 晴 89km 地図
4日間のツーリングも今日が最終日。夜の内に前線が通過して東に去っていったので、嬉しいことに朝から快晴の天気となった。今日はまず尻屋崎へ行き、帰りは列車の時刻と相談しながらコースを決めることとする。
6時半から朝食バイキングで7:00にスタート。夕方には戻ってくるので着替えなどの不要な荷物はホテルに預かってもらった。
むつ市街から県道6号むつ尻屋崎線に入る。1つ2つ丘を越えると東通村へ。目名を初めとするいくつかの集落を8%~10%の坂のアップダウンで進んでいく。人家の気配が次第に薄くなり、遠くに牧場も見えてくるとほとんど北海道の風景である。
海にあと少しの丘の上で県道266号関根蒲野沢線と合流した。天気次第では昨日大畑からこの道を通って尻屋崎へ行こうと考えていた道だ。途中にダートがある寂しい道らしいが、交差点から見えた所は舗装したてのきれいな道だった。
前方に海が見えてきた。県道は右に曲がって行くので稲崎地区に迂回すると海の間近までやってきた。真っ青な海が拡がっている。
県道に戻り、ここからは北東方向へ進路をとる。今日は南西の風が強いので尻屋崎へ向かうのには絶好の風である。野牛浜の森の中の一本道もいいペースで進み。まだ開店前だった野牛川レストハウスの前をあっという間に通過する。。
尻労方面へ分岐する県道172号尻労小田野沢線との交差点。帰りにここを通るかもしれないので行く先の道路をちらと見ておいた。バス停もあったので念のために時刻表を撮影する。
森の中から海沿いに出て岩屋地区へ入ると民宿や食事処が何軒かある。工場地帯を抜けると尻屋崎へのゲートに到着。このゲートは馬が出ないように車が来たときだけ遮断機が上がるようになっている。バイクや自転車はゲート横の押しボタンを押すと開くようになっていた。
荒涼とした風景の中、尻屋埼灯台に到着。尻屋崎は難破岬とも言われ、昔から船の航行には厳しい場所だとのことで、灯台はレンガ造りとしては日本一の高さを誇る。
灯台近くの土産屋で寒立馬のぬいぐるみを買った。
寒立馬の姿が見あたらないので岬の東側の道を行くと、少し先に自動車が数台止まっていた。そこに寒立馬が数頭集まっていた。寒立馬は南部馬が祖先で尻屋地区独自の農用馬で粗食や寒さに強く青森県の天然記念物となっている。
人が近づいたり写真を撮ったりしても全く意に介さずにのんびりと草を食べ続けている。子馬も一頭いたがずーと寝ていてときどき頭をちょっと動かすことはあったが、最後まで起きてはくれなかった。
しばらく寒立馬を眺めて先へ進む。絶景ポイントを過ぎると、小型トラックがたくさん止まっていて、多くの人が海草取りをしている。
出口のゲートを通り、尻屋港から尻屋の街を抜けて入ってきたゲートまで戻る、ゲートの横には公共のトイレがあるが、とってもきれいである。
岩屋地区を過ぎれば、次に休憩できるところは野牛川レストハウスまでない。野牛沼のほとりにあり、近くの村営牧場の高台に建つ畜産資料館の建物が見える。
早めの昼食で東通村産牛の牛丼とカレーライスを食べた。ブルーベリーも特産品でブルーベリーソフトクリームもある。
昼食中に午後の計画を立てる。東へ向かって猿ヶ森へ出るとヒバ埋没林もあるが、時間が厳しそうなので、内陸にある東通村役場庁舎を通って大湊へ帰ることとする。
レストハウスからさらに南下し東通村庁舎の案内が出ている交差点を左折する。ここからは野牛川に沿っていく。ほとんど車も通らない静かな道がつづく。野牛地区を通ってどんどんと内陸へ、だけど周りは低い山なので遠くの見晴らしはよい。
坂を上っている途中で1台の自転車とすれ違い大川への峠越えへ。
桑原地区を抜ければその先が東通村町役場庁舎だ。
東通村町役場庁舎は以前六ヶ所村からむつ市へのバスに乗っていたときの停留所だった。とても立派な建物だったので、いまはどうなっているかと思ってよることにした。
近づくとびっくり、ものすごく変貌していた。「ひとみの里」住宅団地が分譲中で、周囲にテニスコート、診療所、小中学校、体育館などが立ち並んでいる。そして最も奥に位置しているのが町役場である。
R338に戻り横流峠を越えればむつの市街地も近い。時間に余裕があるので国道をはずれたよさげな道をGPSで見つけたので、入ってみることにした。酪農という地名で何ともいい感じなのだが表示されている地図の道は写真のような泥道で走るのはちょっと難しかったので引き返した。
国道に戻って太田橋を渡るとここから新田名部川の土手上の道で河口まで下った。
R279と交差して河口に出た。大湊線の鉄橋が見える。
下北駅前を通り過ぎて大湊駅到着。無事に下北半島ツーリングのゴールを迎えた。
すぐ近くのスーパーでビールとつまみを買い、ホテルで荷物受け取り輪行の準備をゆっくりとする。
帰りは往路をそのまま逆となる。「きらきらみちのく下北」で八戸まで行き、新幹線に乗り換え。
八戸駅の新幹線コンコースで「GPSサイクリングの方ですか?」と声をかけられた
聞くと羅臼で出会ったBD-1カプレオの方だった。
22時過ぎ、家に到着。明日から仕事だが、GPSデータと写真(2人で1,600枚)の整理を終えると深夜1時を過ぎていた。