07/10/06 軽井沢から草津温泉・草軽電鉄跡

2018年3月21日サイクリング

軽井沢駅-中軽井沢-北軽井沢-万座・鹿沢口-草津温泉
52km
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10月、体育の日を含む3連休、信州の実家に帰省がてらのツーリング。
週間天気予報では前半の2日間が天気が良さそうなので、以前から計画していた「軽井沢-草軽電鉄跡-草津温泉(泊)-志賀草津道路-湯田中」のコースに行くことに決めた。
10/6(土)10時過ぎ、新幹線で軽井沢駅に到着した。ホームに出るととても涼しく、周りからも「涼しい。寒い」と声が聞こえる。
1日目は軽井沢から草津温泉までの約50km。草軽電鉄の路線風景を楽しめればな思っていた。しかし、草軽電鉄跡を純粋に辿ろうとすると、悪路や並行する道がなかったりする区間もあるので、走りやすい道を行くつもりだ。
ちなみに、草軽電鉄を知ったのは「信州の鉄道物語」(小林宇一郎・小西純一郎監修 信濃毎日新聞社編)という本による。小さい機関車が貨車や客車を引いてコトコトと走っていたが、私が生まれる前に廃止になっていた。
駅の出口で自転車を組み立てて出発。まずは鉄道跡の駅前通りを北へ向かい、旧軽井沢近くの交差点まで行く。草軽電鉄跡はここからさらに直進し、三笠ホテルからさらに山中へ入っていく。その先は群馬県に入るまで並行する道がないので、西側に大きく離れているがR146に向う。
別荘地の中を抜けて中軽井沢でR146に入る。R146は浅間山の東側を通って群馬県の長野原へ抜ける道だ。
中軽井沢の旧地名は沓掛といい、かつては軽井沢より栄えていた街で鉄道もここを起点として建設される計画もあったが、軽井沢との競争に敗れたと書かれていた。
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国道に入ると車が多いので別荘地の道へ迂回した。スケートセンター、千ヶ滝温泉を過ぎ、国道の反対側の別荘地に入るとうっそうとした森の中へ、人気のない別荘の間の急坂を上る。
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標高が上がり別荘地も終わりとなるので国道に戻ると、日本ロマンチック街道の標識が建てられていた。日本ロマンチック街道は長野県小諸市から栃木県日光市までの全長約230kmの街道である。
山の地形に沿って林の中を上っていくと、軽井沢駅で自転車を組み立てていた初老の男性が抜いていった。
登坂車線が現れ道幅が広くなる頃、朝から薄曇りだった空が晴れてきた。この道の東には浅間山がすぐ近くにあるのだが、なかなか展望の空ける場所がない。万山望付近でようやく進行方向に雄大な姿を見ることができた。
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軽井沢から500mほど上り、標高1,400mでピークを迎えるが峠の名はない。地図でも見つけることは出来なかった。ほぼ平坦な尾根道から下っていくと峠の茶屋、ここでお昼にした。
ここからは登山道もあるようで、バスや車が何台か停まっている。ここは交差点になっていて中央がこれから向う国道、右の標識先が白糸ハイランドウェイ、左は鬼押ハイウェイであるが左右の2つの有料道路はいずれも自転車通行不可である。
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ここからは万座・鹿沢口まで600mほど下りが続くので上着を着て防寒対策をする。車は鬼押ハイウェイに行くのか交通量はグンと減り、快適なダウンヒル。小径車のお兄さんが抜いていった。
長野県と群馬県の県境にあるバス停はその名も「県境」。
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浅間牧場を過ぎると、しばらく遠ざかっていた草軽電鉄跡が東側に近づいて来るので、国道から離れて線路跡へ。道路と直行する草むした道に着いた。
森の中にひっそりと続いていく線路跡、草道からダートに変わり、小学校の横を通ると舗装道と変化が激しい。街中に着くと北軽井沢駅である。ここは駅舎が残されている。
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国道は長野原へ向かうが、線路跡は万座・鹿沢口へ。農協から脇道に入り、キャベツやレタス畑の中に、前方には本白根山がそびえている。
県道241号へ。細い九十九折りの道を下っていくと嬬恋温泉、嬬恋駅跡を過ぎると、まもなく万座・鹿沢口駅に到着。ここは4月に菅平を越えたときの終着地点である。
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三原大橋で吾妻川を渡り、ここから今日の目的地の草津温泉までは約400mを上ることになる。
一気に標高が上がる地形を鉄道はスイッチバックで上っていた。上州三原駅跡とスイッチバックの線路跡の細い道を上ると県道59号に出る。
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ここからは森の中を走り、笹見平展望台まで来ると視界が開けて高原に出る。今井川を渡ると線路跡は県道を離れてキャベツ畑の中へ大きなカーブを描いて入っていく。事前の調査で期待していた場所だ。線路跡をしばらく走ったが、さらに高原風景を堪能しようと線路跡とはちょっと違うコースで進んだ。県道に戻ると谷所駅跡へ。この先でR292に出る。廃線跡のダート道が山の奥に続いているのが見えるが、日も傾いてきているので国道で行くことにした。
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国道は今晩草津温泉で宿泊するのか、自家用車やバスがバンバンと走っていく。路肩をゆっくりと上り草津温泉の街並みが見下ろせる場所に道の駅運動茶屋公園があった。
草津温泉の街中へは再び廃線跡に戻り、住宅街を行くとこじんまりとした公園に到着。ここが草津温泉駅跡である。公園の一角に記念碑が建てられている。
軽井沢からここ草津温泉まで、よく鉄道が敷設できたなと1日走ってきた感想だった。
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ここから程近いビジネスホテルアゼリアが今日の宿。コンビニとコインランドリーが併設し、無線LANもある便利な宿だ。
草津温泉の中心 湯畑に寄ってから、日帰り温泉の大滝の湯で強酸性の湯にゆっくりとつかる。宿に戻ってからも宿のお風呂(源泉かけ流し)にも入ったが、こちらの湯の方が効く感じだった。
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