北海道ツーリング4日目、前半の最終日となる。今日の宿泊地は釧路空港近くの山花温泉である。
自走の予定は元からなく、輪行してから前回行けなかった「道の駅しらぬか」を経由する予定であったが、しだいに台風21号の影響が出てきた。
釧網本線、釧路方面の列車は朝8時台の次が12時である。かつてに比べればずいぶんと本数も減ってしまった。
9時半にチェックアウトして、周辺をぶらぶらしてから川湯温泉駅に向かうこととした。
温泉街のお土産屋さんで熊が鮭を咥えている定番の置物を購入(手彫りの小さなやつ)してから、足湯を見学。
時間つぶしに摩周国道の東側にある跡佐登原野に行ってみることにした。
特に目的もなく行ってみたのだがここは大正解。一番奥まで入ると、アトサヌプリ(硫黄山)、マクワンチサップ、サワンチサップの三山が畑、原野、直線道路の景色の中で一望できる。
「跡佐登原野」はアトサヌプリが語源だと思うが、こことは別の場所に「アトサヌプリ原野」という地名もある。
そば畑が広がり「摩周そば」の工場もある。天気は下り坂で、摩周湖の外輪山は雲に隠れてしまっていた。
駅には列車時刻の40分ほど前に到着。ゆっくり輪行準備をして、足湯に入ったりしながら時間を潰す。駅舎には数名の観光客がいて、「みんな乗るのかな?」と思っていたが、車で立ち寄っただけみたいで、結局乗客は私達と若者1人だけだった。
釧網本線の快速「しれとこ摩周号」通常は1両だが、9月から試験的に一部指定席が設定されたことにより2両編成での運用である。
昨日走った摩周国道に並行して南へ向かう。車内は観光客でほどほどの乗車率だったが、標茶駅から高校生が大量に乗車してきた。
釧路駅で根室本線の各駅停車帯広行きに乗り換え、駅のみどりの窓口で川湯温泉駅から大楽毛駅までのきっぷを購入する。
「道の駅しらぬか」は、朝の段階であきらめ、山花温泉に最も近い大楽毛駅で下車。ただ、雨が降ってなければ自走で約10kmの山花温泉まで行こうかとも思っていたが、雨模様なのでタクシーを呼んで山花温泉へ。
14時半過ぎに山花温泉リフレに到着。雨は強弱を繰り返しながら降り続いている。
温泉にのんびりと入ってからTVをつけると、関西空港の連絡橋にタンカーが衝突している衝撃の映像が飛び込んできた。
夕食は「地産地消にこだわり、旬の食材を使った体に優しい『釧路型薬膳料理』」