8/18(木) 滝上-札久留峠-鹿牧場-西興部-天北峠-下川-名寄 94km ルートマップ
台風一過の青空。ちょっとした雨雲が通りすぎているのか部屋から虹がきれいに見えた。
昨日は車で移動したので今日が実質の初日となる。今日のルートはオホーツク側から内陸へ進んで名寄まで、名寄本線の廃線跡・駅がメインとなる。出発したらまずはセイコマで水を調達。
昨日は雨で途中で引き返した滝上渓谷の上流部へ。芝桜で有名な滝上公園入口前から、白馬の滝、渚滑線線路跡に位置する二階建ての虹の橋、そしてリバティー橋へと進む。天気は回復したけど川の流れは台風の名残で昨日よりさらに激しい。
かつて紋別、渚滑から繋がっていた渚滑線の終着駅、北見滝ノ上駅へ。駅舎が残されている。
滝上の街を離れると、一気に北海道の大自然の中に入っていく。熊出没注意の看板。そういえば熊鈴を忘れてきてしまった。
札久留地区からは峠へ向かうが、北海道の内陸らしい上っているかどうかといった非常にゆったりとした峠。峠直前からそれなりの勾配となって札久留峠で西興部村に入る。
峠からの下りは牧場も広がり雄大な景色が広がり、いいペースで西興部の中心街へ向かうが、その手前で鹿牧場へ。ここには柵に囲われたエゾシカが数十頭いる。皆のんびりと草を食べていたが、金網の餌やり場の前で、一頭のエゾシカが物欲しげな眼差しをこちらに向けていた。自動販売機で鹿の餌が100円で売っていて、瓶に細かな餌が入っている。網に付けられた塩ビ管に餌を注ぐと中に入る仕組み。
餌を与えるとあっという間に鹿が集まってきた。大きい鹿ばかりで小さな子供は近寄ってこない。瓶を網に近づけると直接食べようとするけど、口が瓶に入らない。
1つのビンはあっという間に終わってしまった。と、餌を催促する声が「メーメー」というヤギみたいな鳴き声で催促された、よく聞く甲高い声じゃない。
リクエストにお応えして2ビン目もあげてからさようなら。
瀬戸牛峠を越えると西興部村の中心街が一望できる。川沿いに連なる街だが、鮮やかな黄色い建物がめだつ。まずは西興部駅跡、ここから名寄まで名寄線跡を辿ることとなる。
駅跡はホテルや温泉に整備されていた。セイコマで昼食を補給すると、ちょうど高校生?のチャリダー団体と一緒になった。
西興部からは淡々と国道を進む。国道だけれどそれほど車の数は多くなく、広い道をのんびりと進む。上興部駅跡から道の駅へ。
天北峠へのんびりと上っていく。景色は草原から森へと変わり、ゆっくりと上っていくとキタキツネがトコトコと前を歩いていた。近づいたら気がついたようで逃げようとしたけれど、ちょうど対抗から車が来て道路の真ん中で固まるキタキツネ。止まって待っていたら、引き返して森の奥へ逃げていった。
天北峠は天塩と北見の境でオホーツク海と日本海の分水嶺である。緩やかな峠なので名寄線もトンネルでなくこの場所を平行して走っていたらしい。
峠から一ノ橋駅まで下れば、ここからはほぼ平坦な土地が続き牧場が広がってくる。30年ほど前に名寄本線に一度乗車したのだけれど、8月の早朝、とても寒かった記憶しかない。
追い風基調で20km/hといいペースで淡々と国道を進み、下川町の下川駅跡、上名寄駅跡、中名寄駅と。今では無意味となった跨線橋もいくつか。跨線橋から下を見れば、なんとなくかつての線路が浮かんでくる。
中名寄駅を過ぎれば、すぐそこが今日のゴールの名寄の街。ただし道の駅なよろに寄るため風連へ遠回り。ここで今回初めての現役の鉄路、宗谷本線と合流。東風連駅や特急サロベツが通過していき、国道で道の駅なよろへ。道北のメイン道路なのでさすがに賑わっている。
名寄の郊外店によってから名寄中心街へ。名寄駅そばの名寄本線跡に豪雪対策のキロマキ編成が展示されている。
名寄駅から少し寂しげな商店街をぬけて今日の宿、ホテルカイコー名寄に到着。夕食はホテルの割引券で近くの焼き鳥屋「鳥晃」さんへ。安くて美味しくてボリュームもあった。