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09/08/09 ’09道東ツーリング2日目

08/09(日) 茅沼→標茶→厚岸→霧多布 100km ルート図

(文:千穂 補足:呼人)
朝、早くに目が覚めたので、朝食の7時半まで、憩いの家周辺のシラルトロ湖畔、シラルトロキャンプ場と蝶の森周辺を散歩する。森の中を歩いていると遠くから丹頂鶴と思われる鳴き声が聞こえた。

8時に出発。まずは、国道241号線で釧網本線沿いに走る。周囲はなにもなく、GPSには集落の名前が表示さるが、家らしきものは見あたらない。ルルランなどおもしろい地名が多かった。


五十石駅に立ち寄り、五十石橋手前で国道から離れ標茶の街へ繋がる一般道を行く。警察の車が止まっているなと思ったら、お巡りさんに声を掛けられ「丹頂鶴が側溝に落ちているという通報があったので、見つけたら知らせてほしい」とのこと。しばらく側溝をながめながら走ったが、鶴は見あたらなかった。
標茶の街に到着。それなりの町だが、かつての交通の要所(釧網本線と旧標津線のターミナル駅で、北海道内鉄道の発祥地)のイメージはない。駅前旅館らしき建物はつぶれていた。

標茶駅から南東に向きを変え、道道14号線で厚岸へ向かう。まず、茶安別(ちゃんべつ)地区を行く。森の中を数十メートルのゆるやかなアップダウンをくりかえして進む。ただし景色が単調なので、アップダウンがかなりこたえる。

平地が少し開けてくると中茶安別。国道272号との交差点にあるセイコーマートで休憩。ここからは牧場が増えてきて道の両側に多くの牛が見られる。
途中、原野の中に丹頂鶴の親子を発見。北見ナンバーのクルマも止まり、老夫婦が写真を撮っていた。すぐそばにはエゾ鹿の親子もいる。ちょっと前にキタキツネも見たので、一気に北海道の動物たちを見ることができた。

高台のスノーシェルター手前で厚岸町に、この付近は両側とも広大な牧場、農地が広がっている。昼近くになり、太田地区に入ると太陽が顔をのぞかせるが、同時に南からの向かい風が強くなり、走るのが大変になる。
最後に一気に下ると厚岸の街。道の駅「あっけし」についたころには、また曇っていた。

道の駅で北海道ツーリング恒例のスタンプ帳とマグネットを購入。ただし、食事をしようと思っていたレストランは満席だったので、町へおりることにした。
厚岸駅前の食堂「浜のれん」兼牡蠣販売店で、牡蠣ラーメンと牡蠣フライカレーを注文。プリプリの牡蠣は美味。(あとで思い起こすと、このときの昼食が一番豪華だった。とにかく「店」が見あたらない旅でした。)

厚岸大橋を渡り、道道123号、北太平洋シーサイドラインへ入る。しばらくフラットの道を走ってから、120メートルほどのぼり、そのあとはまた、数十メートルのゆるやかなアップダウンのくりかえし。思ったほど眺望もひらけておらず、森の中を淡々と走るイメージだ。道産子が放牧されているあやめヶ原は時間の余裕がないのでパスにした。

海が開け、浜中町に入ると「さすが北太平洋シーサイドライン」というような荒涼とした景色になった。観光スポットの涙岬を見るために、自転車を降り、一キロほど小さな花が咲き乱れる原野の中の遊歩道歩いた。涙岬は荒々しくダイナミック。「涙岬」の名のもととなった岩は、確かに人の横顔のように見えた。遊歩道は東側の立岩に向かう道もあるが、涙岬からも見ることができる。
原野の中を歩いたせいで、虫よけスプレーをつけていたのに、虫にたくさんさされてしまった。

その後また森の中を進むと藻散布沼、火散布沼を渡る。散布の集落では昆布干しがさかんだ。どの家の前にも、広い砂利の昆布干し場がある。浜中町は天然昆布日本一の町とのこと。なるほど、と思う光景である。
せっかく0メートルまでおりたのに、また100メートルほどあがり琵琶瀬展望台へ。霧多布湿原が一望できた。緑の湿原の角にかたまって存在する集落の、家々の赤や青が美しく見えた。

琵琶瀬展望台の高台から一気に下降すると民宿やペンション、商店もありちょっと開けている。さらに進み、霧多布大橋を渡り霧多布市街へ。橋手前よりもさらに賑やかだ。急坂を上り岬の高台へ上る。右へ行けば温泉「ゆうゆ」、左にのぼって1キロ弱のところに、本日の宿「えとぴりか村」(とほ宿)があった。

食事の前に、霧多布温泉「ゆうゆ」へ行った。割引券を宿でもらったので500円のところ、350円とお得だった。「ゆうゆ」の露天風呂では、地元のおばちゃんに「今日はいい天気でよかったね」と話しかけられた。先週は雨が続いていたとのこと。霧がでるのはふつうのことなので、今日は良い天気の部類に入るらしい。

夕食は牡蠣の水炊きやエビなど、豪華でおいしかった。で、女子大生はさすがに若い。。。大学の男子の話に花が咲き、夜遅くまでおおおはしゃぎだった。中年の私たちは、21時過ぎにダウンしてしまった。

「えとぴりか村」一泊二食6250円(個室利用料金)

呼人

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