05/06(水) 九頭竜湖-石徹白-桧峠-白鳥-大和-郡上八幡駅・・・美濃太田駅
62km ルート図
福井ツーリングも最終日。今回のツーリングで一番の目的である越美南線と越美北線が結ばれる予定だったルートを辿る。岐阜県に入ったら長良川沿いを下り郡上八幡でゴールとする予定だ。
しかし今日は雨。不要な荷物は宅急便で送り返して身軽にはなったが、雨装備を十分にして8:00出発。
九頭竜湖駅の先で、九頭竜湖から美濃白鳥へ直行する国道と分かれ県道127号へ。すれ違う車がほとんどなくて、この先道が繋がっているのかとちょっと不安になる。
出発したときは少し雨が降っていたが、まもなく雨は上がった。ここからは石徹白川沿いの道で少しずつ標高をあげていく。日差しがない分、新緑が逆にさわやかな色に見え、川は穏やかな流れ、静かな渓谷に入っていく。
和泉前坂家族旅行村から石徹白ダムを過ぎると雨が降ってきた。川沿いの道は細くガードレールもない。このあたりで福井県から岐阜県郡上市(2004年白鳥町、大和町、八幡町ほか4村の合併)に入ったのだが、雨で下を向いていたためか標識を見逃してしまった。
標高700m近くまで上ると、石徹白(いとしろ)の街に到着。越美線はここ石徹白に駅を設けて、この先はトンネルで美濃側へ抜けていく予定だったのだろう。
石徹白からの県道314号は峠道となる。10%級の坂道を登り標高800mを越えると白鳥リゾートのスキー場に。ロープウェーが動いていてなんだろうと思ったが、峠近くの露天風呂へ行けるみたいだ。
さらに上り峠が近くなってくると、周囲に霧が立ち込めてくるが、隙間からは遠くの山も見え隠れしている。気温は10度位で吐く息も白くなってきた。
峠の手前で満点の湯へ分岐する道があり、そのすぐ先が峠だ。10:30、標高980mの桧峠に着いた。
峠からしばらく下ると視界が開け美濃側の谷が一望できる。遠くには雲が低く垂れ込めているが、逆に神秘的な雰囲気に見える。ここから下の道は写真の通りに九十九折で一気に下っていく。逆コースだとかなり辛そうだ。
一気に下ってR156と合流するあたりが前谷地区、越美線は北濃駅から川沿いを上り、このあたりからトンネルに入って九頭竜側へ抜けていく予定だったと思われる。
雨が一段と強くなる中、長良川鉄道(旧越美南線)終点の北濃駅に到着。越美北線、南線の未成線ルートを走り終えた。駅裏にはターンテーブルもあり終着駅らしい風景である。
北濃駅からすぐ近くの「道の駅白鳥」に駆け込む。軒下でびっしょり濡れた雨カバーを外して水を切り、頭をタオルで拭いた。お昼には少し早いがここで昼食に。
雨レーダーを確認すると、南から雨が上がってきているようだ。とりあえず美濃白鳥駅まで走ってその後どうするか決めることにした。
美濃白鳥駅に到着。天気次第では近くの温泉に行って、ここから輪行しようかとも考えていた。雨が降り続いているが、お昼を食べて元気になったので予定通り郡上八幡まで走ることにした。
立派な橋は九頭竜湖を抜けてきたR158と東海北陸自動車道をつなぐバイパス道路。下からでは見えないが多くの車が行き交っている。その下を長良川鉄道の車両がコトコトと走っていく。国道は避けて県道52号へ。下り基調なのでスイスイと走れる。
予想通り雨も小雨になってきて、道の駅「古今伝授の里やまと」で休憩。徳永駅で右岸に渡った後、川沿いの小路に入るといい感じの道が続いた。
近くの山に雲は掛かったままだが、上空の雲は切れ日差しが出てきた。右岸の県道61号で郡上八幡へ向う。
郡上八幡トンネルを抜けて街へ。古い街並みが続く。郡上八幡城の入り口にあたる柳町界隈を自転車でゆっくりと走る。
郡上八幡は食品サンプルの発祥の地。「さんぷる工房」さんで寿司のサンプルをいくつか購入した。店内には様々なサンプルがあり、製造体験も行なわれている。
買い物後は近くで店でみたらし団子を食べた。
新町から脇に入ると「やなか水のこみち」。玉石が敷き詰められ小川が流れて、美術館と博物館がある。
ゴールの郡上八幡駅に到着。列車の時刻まで30分ほどありのんびりと輪行準備をした。幸いなことに雨カバーもすっかり乾いていて荷造りも楽だった。
長良川鉄道に乗車し、美濃太田駅で高山本線の特急「ひだ」に乗り換え、名古屋駅から新幹線で小田原駅、そして辻堂駅へ。連休最終日だが、高速道路1,000円のためかそれほど混雑している感じはしなかった。
辻堂駅を出るとザーザーと雨が降っていた。家までの2km少しが今回のツーリングで一番辛かった。
5日間の福井ツーリングも無事終了。初めて自転車で福井県を走り回り、海、山、旧道、サイクルトレイン、未成線などいろいろと楽しめる約350kmの旅だった。