7/20(日)晴 島牧-賀老の滝-弁慶岬-寿都-蘭越-雷電温泉-岩内 106km ルート図
4日目。今日は島牧村のカントリーサインにもなっている、日本滝百選に選定されている賀老の滝への往復の後、雷電国道で岩内までだ。滝までの標高差は500m、1日の総距離は約100kmで、今回一の厳しいルート。
朝はいい天気で、宿からは真っ青な海が見える。昨日の疲れが残っていて足が少しだるい。
滝までは往復するで重い荷物を預けて、身軽な状態で出発。しばらくは緩斜面なので、なるべく足に力を入れない省エネ走法でゆっくりと進む。
海岸線はよく晴れていたけど、山には厚い雲が掛かって、一瞬パラっと雨が来たが、時に日差しも指してくる。
千早川沿いの道を6km、千早川温泉に到着。通りかかると犬がワンワンと嬉しそうに吠えてきた。
千早川温泉から道は山の斜面に入る。12%の坂や急カーブが続き、標高300mまで上ると地形は穏やかとなり、直線状の道へと変わる。この地域を地図では賀老高原と記されていたが、草原ではなく深い森である。その中を直線の道が小刻みにアップダウンを繰り返しながら、標高500mまで上り、出発から約14kmを2時間弱で賀老の滝駐車場に無事到着。
ここから滝入口までは数百mは遊歩道となっている。賀老の滝入口に自転車を置いてここからは歩いて滝まで降りる。ウッドチップが引かれた整備された道と階段が続く。滝の音は聞こえるが姿は見えない。標高差100mを降りてようやく賀老の滝展望台に到着した。
賀老の滝は落差70m幅35mの雄大な滝だ。2箇所の展望台と川まででてしばらく滝を眺める。陽も差してきたのでよかった。
滝を後にして100m上る。歩きで登るのは力を入れないといけないので結構きつい。自転車まで戻り、遊歩道を先に進み、滝の上流にかかる橋を周って駐車場まで戻った。
帰りは下り坂を一気に下る。千早川温泉の犬に挨拶して、海へ戻るが、途中でバッタがメガネの内側に入ってきた。指で払おううとしたが取り付いて全然離れず、メガネを外してようやく振り払った。
昼前に島牧YHに戻り、荷物をセットして再出発。ここから岩内まで残り70km。
ここから江ノ島海岸を始め、きれいな海岸が続く。
本目で月越原野への分岐点。前回は月越原野へ向かったので、ここからは初めての道だ。
歌島地区から道は高台へ上っていくと、海がさらにきれいに見えてくる。強い追い風に乗って気分よく進むと、島牧村から寿都町に入る。
弁慶岬に到着ここで120°向きを変えて寿都の街へ向かうのだが、ここからかなりきつい向かい風と戦うことになった。道道272号に入り、道の駅へ向かうと街はお祭りだった。
道の駅みなとまーれ寿都に到着して少し遅い昼食とする。お弁当が有名らしく、2種類のお弁当で。
「船澗弁当」-磯の香りが漂う特産ぎっしりのお弁当。ごはんの上に寿都産の天然どんじゃ海苔を全面にのせ、ごはんの間にはコウナゴの佃煮をはさみ込んだ贅沢な海苔弁当。
「弁慶弁当」-手ごろな大きさ、価格も割安!ランチにもぴったり。ホッケを原料とした特産の魚醤「だし風」を使い、甘辛く味付けされたホッケのそぼろをごはんにのせた弁当。
どちらか一つ選ぶとするのなら「船澗弁当」がオススメ。
一息ついて出発。まだまだ向かい風に向かう。風がすこし冷たく感じたので長袖を着た。寿都湾の奥に風車がずらりと並んでいる。途中でかつて存在した寿都鉄道の「樽岸駅」駅名標があった。
寿都湾の奥まで入るとちょっとだけ黒松内町に入るが、すぐにまた寿都町に戻る。ここまで来たら道はまた北東に向かうので、嬉しい事に追い風となった。
あとは雷電国道を行くのみ。ここからいくつかニシン番屋が見られたが、煉瓦作りの蔵がとてもいい感じだった。
寿都町から蘭越町に入り、尻別川を渡るとすぐに「道の駅シェルプラザ港」。午前中の疲れが出てきたけど、いいペースでここまで来て残り20kmを切ったのでようやく安心。
さて最後が雷電国道の要所、長大トンネルが続く。磯谷トンネル、刀掛トンネルを抜けると雷電温泉。そこからカスペ!トンネル、弁慶トンネル、雷電トンネルとほとんどトンネルばかり。トンネルの前後で旧道が見え、以前はさぞきれいな景色を眺めながら走れたのだろうと思うと少し残念。
雷電トンネルを出ると岩内の街に。海の向かいに泊原発が見えてきた。道の駅いわないに寄り、ホテルいのうに18時前に到着した。
夕飯は肉を求めてすぐ近くのジンギスカン店にまず向ったが、高校生の団体でいっぱいだったので、街中の焼肉屋へ。ここも高校生が席を占めていたけど、運良くテーブルが空いていたので、ここで夕食とした。
寝る頃には滝で歩いた影響で太ももの外筋が痛くなっていた。