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13/03/19 安芸群島・とびしま海道4日目

3/19(火)晴 呉-音戸の渡-とびしま海道-小長 99km ルート図

そして4日目、「とびしま海道」へ。「とびしま海道」は「しまなみ海道」の西側に位置し、2008年の豊島大橋の開通で安芸灘大橋から愛媛県の岡村島まで繋がったことから、愛称が「安芸灘とびしま海道」とされた。延長は島の周り方で変わるが概ね50kmほど。2006年にしまなみ海道に行ったときはまだ出来ていなかったわけで、今回のツーリングの最大の目的地だ。
8時に呉からスタート。まずは昨日行けなかった音戸へ向かうこととした。呉港前から昨日高台から見学した工場地帯へ。IHIや日新製鋼をはじめ、多くの工場が続く。今日は平日なので働いている方が多く活気に満ちている。
途中の海上自衛隊第一潜水隊群司令部には潜水艦が何艘も停泊していた。昨日見た潜水艦もこのどれかだっただろうか。




工場地区を抜けると警固屋地区へ。一週間後の3/27開通する第二音戸大橋のバイパス工事が行われていた。R487の警固屋の狭い道は自転車で走るのは大変との記事を多く目にしていて、走ってみると後ろからの車に注意が必要だった。しかし、これからは多くの車が第二音戸大橋へ行くと思われるので、逆に残り少ない体験となった。
音戸の街に行くため渡し船で対岸へ。渡し船からは音戸大橋と第二音戸大橋の赤い橋が、両側に大きく見える。
下船したら南へ少し走り、新旧2つの橋の真っ赤なアーチ橋が重なる様子を眺めた。




折り返して音戸旧道の路地道へ。両側に家が立ち並んでいるのは一昨日の倉橋島でも多く見た景色だが、ここはその僅かな隙間から橋が見えるのが特徴的だ。
音戸大橋を行き交う車がかなり多かったので帰りも音戸の渡しに乗船、ちょうど瀬戸を大型の船が通った後で、その波を越えるときに小さな渡し船は大きく揺れた。乗船料は自転車は90円、サイクルーズpassを見せると80円だった。






音戸を後にして県道66号でとびしま海道へ向かう。阿賀マリノ大橋、広、王子製紙と街中を抜けて、海側を迂回する県道279号線に出るとのんびりとした道になり、遠くにとびしま海道の安芸灘大橋が見えてきた。呉線の仁方駅にちょっと寄り道する。ここはかつて国鉄連絡船仁堀航路の連絡駅だった。




仁方から国道を少し走って安芸灘大橋に。ここからとびしま海道となる。橋を渡るとまず下蒲刈島だ。ここは反時計回りの遠回りルートで周る。穏やかな海の先に一昨日走った倉橋島を見ながら、ほとんど車が通らない細い道、軽い向かい風の中をのんびりと進む。




下蒲刈島を3/4周して上蒲刈島へ繋がる蒲刈大橋の下まで来た。ちょうどお昼時になったので、三ノ瀬地区でちょうど見かけたお好み焼き屋さんへ。「肉玉イカ入りお好み焼きそば」は焼きそばをクレープのように包んだ呉風お好み焼き、。安くてボリュームもあるのでお得だった。



水色のトラス橋、蒲刈大橋を渡って上蒲刈島へ。ここは北側のルートを行く。対岸が本州の川尻だが、黄砂のためか霞んでいる。それでも瀬戸内の景色を見ながらのサイクリングは気持ちよく、最近舗装された区間が多くて快適に走ることができた。最後に豊島大橋の接続道路だが、ここはだいぶ坂を上ることとなる。





小山を貫く大浦トンネルを抜ければ豊島大橋、とびしま海道で最後にできた橋で愛称が「アビ大橋」という。高さが50mもありとびしま海道で一番の高さ。それだけに見晴らしはよく、上から見下ろす豊島が海の青さとよく合っている。



豊島大橋から一気に下って豊島の海岸線へ。予定では豊島は南ルートで行くつもりだったが、今日の残り距離を考えて短い北側ルートにした。すぐに次の豊浜大橋への分岐の標識があったのでそちらへ進む。ところがこのバイパスは山道をむだに上り下がりする道だった。大崎下島へ架かる豊浜大橋がだいぶ下に見えた時はちょっとショックだったが、海岸線だけでなくて変化がついたので結果オーライだったと思う。




大崎下島は、みかんの産地で有名で段々畑が山の上まで拡がっている。道路にはブルーラインがひかれ、ゴールの岡村港までの距離が書かれている。ゴールまであと10kmを切った。すぐ近くに三角島や大崎上島があり、フェリーや高速船が行き来きしていた。





小さな平羅島と中ノ島を経由して岡村大橋。ここが広島県と愛媛県の県境で、岡村島(今治市-旧関前村)がとびしま海道のゴールの島となる。時計回りに1周すると、遠くかすかにしまなみ海道の来島海峡大橋や今治が見えた。岡村港からは今治や大三島への航路が繋がっているので、しまなみ海道と組み合わせるルートとすることできる。





岡村島を後にして大崎下島に戻り、重要伝統的建造物群保存地区の御手洗へ。2012年公開のアニメ映画「ももへの手紙」の主舞台とのこと。きれいな整備のされ方が全国の保存地区共通で、どうしても「どこかで見た景色」と感じてしまう。。



御手洗地区の隣は「大長みかん」の大長(おおちょう)の街、御手洗に比べると自然な感じで趣いっぱい。



今日はほぼ100km走って17時過ぎ、小長(おちょう)港の「ゆたか海の駅とびしま館」に到着。土産店と食堂で宿泊もできる。夕食がありきたりな旅館料理でなく、工夫されていてとても美味しかったです。

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