12/11/03 川原湯温泉から大前
11/3(土)晴 川原湯温泉駅-吾妻渓谷-八ッ場-川原湯温泉-長野原-大前 28km ルート図
今回のツーリングは群馬県の吾妻渓谷から吾妻川を遡上して嬬恋村で宿泊。2日目は浅間連峰西側の地蔵峠を越えて長野県は佐久平に至るルートで計画した。
往路は上野駅から臨時特急「特急リゾート草津」で。リゾートやまどりの車両を使った、1列席と2列席でとてもゆったりとした車両だ。上野駅13番線を11:00に出発し、2時間ちょっと吾妻線の川原湯温泉駅に到着した。
ここを出発点としたのは、ちょうど紅葉の時期を迎えた吾妻渓谷と、数年前に話題となった八ッ場ダムと川原湯温泉を訪れたかったから。
準備を整えて吾妻渓谷へ。一旦来た方角に2km戻る。まずは日本一短い鉄道トンネル(長さ7.2m)で有名な吾妻線の樽沢トンネルへ。気が付かずに通りすぎてしまって、吾妻渓谷の終端で引き返した。写真でも良くわからないと思うが景色に溶け込んだ小さなトンネル。このトンネルはダムの下流となるので八ッ場ダムが計画通りに作られても水没はしないが、吾妻線が新線に切り替えられるのでこの区間は廃線となる。
吾妻渓谷はちょうど紅葉の時期で観光客も多く散策している。渓谷を眺めながら国道の歩道をのんびりと進む。渓谷が切立ち、両岸が狭まった地が八ッ場ダム建設予定地。ここには案内板が立てられているだけである。
川原湯温泉駅まで戻って川原湯温泉へ。国道を離れて坂を上っていくと温泉街に到着。鄙びた旅館が点在しているが、ダムが完成すればここもダム湖に沈んでしまう。さらに上っていく吾妻線の付替線となる新川原湯温泉駅の工事現場に出た。プラットホームもできていて、レールも引かれている。ダム本体の建設は中断しているが、付帯の道路や線路は着々と工事が進められている。
温泉街から下って国道に戻るとやんば館へ。ここは八ッ場ダムの資料館で、これまでの経緯やダム完成後の立体模型などが展示されている。やんば館のすぐ上には不動大橋(湖面2号橋)がはるか上空で天を貫き、山の上には国道145号の八ッ場バイパスが完成していて多くの車が行き交っている。
バイパスが出来たおかげで旧道となる国道は交通量が少ない。吾妻川に沿って緩やかに上っていくと長野原に到着。八ッ場ダム完成の暁にはダム湖はここまで繋がる予定だ。吾妻線新線の鉄橋がすでに完成していて、この長野原草津口駅で現在の路線に合流することとなる。
長野原からは渓谷の中、川に従って右へ左へと進んでいくと嬬恋村に到着。標高も700mを越えて陽も山に隠れつつなりとても寒くなってきた。万座・鹿沢口駅で晩酌のビールを買いだめて今日の宿へ。
そして吾妻線の終点大前駅へ。駅前の嬬恋温泉つまごい館に到着。部屋からは大前駅が目と鼻の先。大前駅は1日5本しか列車が来ないが、その内の2本、夕方と最終列車を部屋から眺めた。