■3日目 5/02 晴れ 長崎…軍艦島…長崎…佐世保-展海峰-佐世保 ルート図
3日目、今日は自転車的には中休みで、午前中は軍艦島クルーズツアーに参加した。
長崎出島ワーフを通って長崎港フェリーターミナルへ。ここからやまさ海運の軍艦島クルーズが出る。、1週間前に予約したが、200人近くの定員は数日前でいっぱいになっていた。
クルーズ船「マルベージャ3」で出港。三菱重工業長崎造船所、ながさき女神大橋、伊王島、高島と観光案内と共に軍艦島へ向かっていく。東側には野母崎へ伸びる長崎半島が位置するが、今日も黄砂の影響でかすかにしか見えない。
やがて端島(軍艦島)が見えてきた。かつての炭鉱の島で、最盛期には5,000人以上が暮らしていたが、閉山となり今では廃墟となっている。2009年からツアーでの上陸が可能となった。
波が高いときには上陸できないこともあるとのことだが、今日は穏やかな海でドルフィン桟橋から無事に上陸した。見学できるのは島の一部で、しっかりとした通路が作られている。3ヶ所の見学広場で観光ボランティアの方にそれぞれ説明を受ける。
閉山から35年が経ち風化がかなり進んでいる。鉄筋アパートも年々崩落が進んでいて、数年前に撮影された写真と比べても、ビルの外観が変化しているのが分かる。台風の時には島全体を越えるような波が押し寄せることもあり、この景色がいつまで見られるか分からないとのことだ。
1時間ほど見学した後、軍艦島を出発。船は島を時計回りにまわって、アパートや、学校、病院の建築物が立ち並ぶ島の西側を眺めながら帰路についた。
長崎港に戻って長崎駅へ移動。ここから快速シーサイドで佐世保に一気に移動する。あまり時間がなかったので、昼食はホームでトルコライスの駅弁にした。
2両編成の快速は、ほどほどの乗客を乗せ出発。大村湾からハウステンボスを経由して2時間弱で佐世保駅に到着。
宿にチェックインして、ようやく今日のサイクリング開始となる。目的地は九十九島の展望台、展海峰。長崎市街からSSKバイパスを行き、米軍佐世保基地、佐世保重工の巨大ドッグを横目に赤崎町の丘を越える。
佐世保も長崎と同じく斜面に家がびっしりと建ち並んでいる。100m程上っていったん海に下ってから再度急坂を上ってようやく標高165mの展海峰へ到着。ここから西海国立公園の九十九島を眼下に見下ろすことができる。
帰りは裏道で下船越町に降りるコースへ。小さな漁港の集落へ降りると、数頭のヤギが道の両側にいて、「なんだろう」と言うような顔でじっと見られた。帰りのルートは佐世保に直接戻らず船越町経由で北上する。陽がしだいに傾き、逆光に映える九十九島はなかなか幻想的だ。
日帰り入浴ができる「九十九島温泉花みずき」で今日の疲れを癒してから宿に戻った。
そして今日の締めは佐世保バーガー。