■2日目 5/01 曇り後晴れ 佐賀…肥前浜-諫早湾堤防道路-諫早…浦上-平和公園-長崎 ルート図
今日の一番の目的は諫早湾干拓堤防道路で諫早湾を横断すること、そして最終目的地は長崎である。自走では100kmオーバーとなるので、朝一は輪行で移動することとした。
ホテルから輪行状態で駅まで数十m移動。佐賀駅の切符自動販売機はSuicaで切符購入することができた。肥前大浦行きと早岐行きの各駅停車に乗車。JR九州らしいおしゃれな車内。
肥前山口で早岐行きと分かれ、肥前鹿島の一つ先の肥前浜駅で下車。ちょうどこの駅から道路が海沿いを走ることと、肥前浜宿があるのでここからスタートとする。
駅から国道を渡った先が肥前浜宿、酒蔵通りの蔵や茅葺きの民家が多く見られる。まだ朝早いので人影もまばらだった。
肥前浜宿を過ぎてR207に入り諫早へ向かう。3kmほどで道の駅鹿島に到着。有明海が目の前だが、今は満潮で干潟はまったくない状態だった。
雨が少し降りそうなので、若干の雨装備をする。木造駅舎の肥前七浦駅を過ぎると鹿島市から太良町へ。すぐに道の駅太良に到着。「月の引力が見える町」のオブジェクトがある。これは有明海の満潮と干潮の変化が大きいことから町のキャッチフレーズとなっている。
R207はツーリングマップルでは交通量が少ないと書かれていたが、さすがにGWなのでそこそこの車の往来がある。太良中心街は国道に並行する旧道で抜ける。
だんだんと細かなアップダウンの道となり、街も少なくなってくる。左にずっと有明海を眺めながら、長崎本線と並行して走るので、特急「かもめ」を頻繁に目にする。
海上に架かる波瀬ノ浦橋を渡る。太良町の名物は「かにとカキ焼き」、食堂が何件もあるがまだ昼食には時間が早かった。
大浦港あたりから時折細かな雨だったが雨強くなってきたので、完全雨装備にする。
佐賀県内の最後の駅肥前大浦駅から一丘越えると佐賀長崎県境に到着、ここから諫早市である。長崎県は北海道と同じように市町村ごとにカントリーサインがある。
時折パラパラと雨を受けながら小長井町、高来町と進み、有明海の奥に干拓堤防が見えてきた頃、陽が差してきた。これで今日はもう雨の心配はなさそうだ。
ちょうど昼食時になったので店を探したが、こんな時にはなかなか見つけることができない。堤防道路の交差点に着いてしまったので、堤防に向かわずにに店を探しながら国道沿いを進む。しばらく走ったところでようやく道沿いにあた「手打ちそば」の幟があったので、路地の中にあるお店へ。蕎麦屋「どろりの里」。「どろりそば」が有名な店だった。
高来町の畑、高来浄水センター横を通り、諫早湾干拓堤防道路へ。ここから堤防上の7kmの一本道。
まず北水門、南側にある水門と合わせて南北2箇所が有明湾と調整池を結ぶことができる水門である。
緩やかなカーブの先はまっすぐな道。有明湾側の潮受堤防、車道、歩道が延々と続いている。南西から風は遮るものがないので走るのが少し辛い。本来ならば正面は雲仙の雄大な姿を見られるはずだが、黄砂でぼんやりとしか見えない。
堤防道路の中央部にパーキングがある。ここには堤防を渡る歩道橋があり有明湾を眺めることができる。横で調整池から水を汲み上げていて有明湾に放水していてその先では多くの魚の群れの姿が見える。プランクトンが豊富ならしい。
パーキングから残り3km走り、南水門を過ぎれば長かった干拓堤防道路も終点。雲仙市吾妻町に入る。
R57が諫早まで続いているが、国道の海側の道を適当に進む。有明川を渡り、島原鉄道が並行して走っている。
やがて堤防に出る。干拓される前の海岸線で、GPSの地図でも海の表示になっているが、今では広大な農地が広がっている。
森山町、干拓の里とずっと向かい風で、天気は良いはずだが黄砂で近くの山でもぼんやりとした風景が続いた。
余裕があれば諫早市街を抜けて大村湾まで走ろうと思っていたが、諫早駅から輪行することにした。諫早城址の眼鏡橋を見学して諫早駅に到着した。
長崎本線旧線の各駅停車で輪行。特急だとトンネルで一気に長崎へ行ってしまうが、この列車だと大村湾沿いに走っていく。
長崎駅の一つ手前浦上駅で下車。原子爆弾落下中心地、平和公園、眼鏡橋と観光地巡り。さすがに多くの観光客で賑わっている。
ベルナード観光通りのアーケードを抜けたところでちょっと方角を見失い、迷いながらも宿に到着。
ホテルの近くの長崎新地中華街の江山楼で皿うどんとちゃんぽんをいただいた。
夜、ホテルの窓からはすぐ近くの斜面に立ち並ぶ家々の明かりがきれいだった。