11/02/13 室戸岬
02/13(日) 宍喰温泉-室戸岬-安芸・・・高知 92km ルート図
朝、大浴場で日の出を見る。太平洋から昇るところは見られなかったが、雲の隙間から太陽が出てきた。今日は1日いい天気の予報。
8時に出発し、昨日に続いてR55を南へ向かう。水床トンネルを抜けると徳島県から高知県に入る。
国道を離れて甲浦の漁港へ。小さな入り江の、こじんまりとした集落でとてもいい雰囲気。
1km程内陸に入ると阿佐海岸鉄道の終着駅、甲浦駅。線路は高架線となっている。ちょうど列車の発車時間で、一両の気動車が出発していった。
道沿いには柑橘類の売店が並ぶ。東洋町役場を過ぎ、へんろ道の案内に沿って野根地区へ。こちらは旧街道の情景。国道を離れて集落の中を気軽に走れるのも自転車ならでは。街を抜けると旧道の橋で野根川を渡る。
R55に合流し伏越ノ鼻を越える。見えてくるのは山がストンと海に落ち込み、その間に1本の道が続く景色。えりも岬の黄金道路を彷彿とさせる絶景に変わる。
追い風に乗って気分良く快適に走っていくと、時々お遍路さんを追い越す。室戸岬まではあと40kmあるので、今日中に室戸岬まで行けるかどうかだろうか。その中には外国の方もちらほらと見かけた。
室戸市に入り、佐喜浜地区から夫婦岩へ。まだまだ岬までは距離がある。
室戸岬を中心として周辺を「室戸ジオパーク」と名付けられている。室戸岬に近づくと家も多くなり賑やかになってくる。海洋深層水の工場、レジャー施設のシレスト室戸、菜の花畑を見ながら走れば、まもなく室戸岬。
11時20分。室戸岬に到着した。室戸岬といえば台風のときなど強風で知られているが、今日はとっても穏やかだ。岬は切り立った岩が林立していているので、どこが先端かは明確ではないが、遊歩道から岩場の中を見たり、展望台に上って雄大な太平洋を眺めてみる。室戸岬灯台は高台に聳えているが、あまりの高さのため行くのは諦めた。
室戸岬を後にすると北西に進路が変わる。すぐ室戸岬町、室津と街が続く。岬の西側は平地も多くなり、街が点在して賑やかになる。R55を行く車も多くなり、八十八箇所のお寺もいくつもあるので、お遍路さんの姿も多く目にするようになる。
道の駅キラメッセ室戸で昼食にしようと考えていたが、満席で待つ人も多かったので先に進む。道の駅の手前に食事処がいくつかあったので、この先にもあるだろうと思ったが、こういうときに限って何もなくなることが多い。空腹状態で数キロ淡々と走っていった。
そして次の街、吉良川は蔵の壁に何層にも多くの水切り瓦が施されている伝統的な建造物が多く残っており、街並みが観光地となっている。そんな街の中に食堂を発見。ラーメンで昼食にした。
力を蓄えたところで再出発。引き続き土佐湾を眺めながら走り、羽根岬を通過すると大きな街が見えてきた。
奈半利の街に入る。土佐くろしお鉄道阿佐線ごめん・なはり線の奈半利駅に到着。この路線では各駅にキャラクターが設定されていて、奈半利駅のキャラクターは「なはりこちゃん」。
ここからは輪行可能だが、まだ時間に余裕があるので先へ進むこととした。
奈半利から先、安田地区など、国道を外れるといい街並みが続く。そして大きな街に入り安芸駅に到着。ちょうど列車の時間に合ったので、ここから高知駅に直通する快速列車で輪行することとした。
1両の快速列車はほどほどの客を乗せて出発。最後部から景色を眺めていった。海岸沿いに自転車道が続いているのが見える。今度いつ来れるかとは思うが、いつか走ってみたい道が続いていた。
17時過ぎに高知駅に到着した。はりまや橋を見てから宿へ向かった。
夕食は市内の寿司居酒屋で。サンライズ瀬戸、小豆島、高松、雪、鳴門、徳島、パンク、日和佐、千羽海崖、室戸岬と今回の工程を振り返りながらのツーリングの最終ディナーとなった
翌2/14は市内観光してから高知空港へ向かう予定だったが、天気は雨となった。空模様をみて、小雨になったタイミングで出発、高知空港まで10数kmを走り、今回のツーリングのゴールに無事到着した。