浜松-浜松御前崎CR-御前崎-焼津 108km 晴 ルート図
今年の走り初めは、浜松から海岸線を東へ向かうこととした。このルートは数年前に藤枝から御前崎経由で浜松へ行く予定だったが、途中で自転車道が砂に埋れていたため内陸のルートで浜松へショートカットした。今回はそのリベンジでもある。今回も御前崎経由で焼津まで行く予定で、距離は100km以上と考えられるので、前日入りして早朝から走ることとした。
8:00に宿を出発し、アクトタワーを背にますは海へ向かう。遠州灘海浜公園で米津の浜に出ると、眩しく輝く太平洋が広がる。締まったダートで東へ向かえばすぐ中田島砂丘に出る。砂丘を廻り込むように進み、遠州灘大橋を渡って清掃工場の脇を海へ向かえば浜松御前崎自転車道に出る。
林の中を少し進むと堤防に出る。目の前には先が見えないほど一直線の自転車道が伸びている。太陽を前に、強い追い風を受けていいペースで走ることができた。
天竜川河口に至る道が工事中だったので迂回したのち天竜川右岸を北上する。堤防の上段中段下段にそれぞれ道があり、自転車道は中段の道だが、冷たい向かい風に涙が出て思うように進まないので、少しでも風の影響が少ない下段の一般道を走った。
遠州大橋を過ぎ、上流の掛塚橋を渡る。北東の方角には富士山や雪をかぶった山々が綺麗に見えていた。天竜川左岸に出れば一気に追い風に変わり河口へ向かう。竜洋海洋公園から広大な天竜川河口に到着。海へとお長く伸びている河口の砂州の先端には数台の自動車がやって来ていた。
風力発電の風車が立ち並び、掛塚灯台の横を抜けていく。陽も高くなり、日向では少し暖かさを感じられるようになってきた。
海岸から林の中に入るとしばらく自動車のテストコースのフェンスに沿って走る。フェンスの向こう側にはテストコースが続いているが、今日は休日でもあるし静かなコースだ。自転車道は林の中を抜けていくがとても寒い。この区間は少し暑いくらいの日に来ると涼しく感じることができるだろう。
福田で自転車道はいったん街中を経由する。自転車道のルートとは違う道で太田川へと向い、太田川を渡ったところのコンビニで一休憩にした。休憩後は太田川沿いを下って福田漁港へ。このまま東へ向かえば自転車道に入れるかと思ったが、舗装道が終わって、どうも行き止まりのようなので一旦戻った。(後で確認したところもう少し頑張って先へ進めば入れたようではある)
自転車道の案内通りのルートの戻り、階段(スロープ)を登れば堤防上の自転車道に復帰。ここからは今日一番の絶景コースとなる。遠州灘の海岸沿いの道、そして防風林の中を道と変化を繰り返しながら自転車道は続いていく。
弁天大橋など幾つかの橋を渡る。右手には太平洋、左手には防風林が続き、いつまで走っても終りのないような道が延々と続いていく。
浜岡原発の建造物が見え旧大東町へと入る。前回は砂にうもれてリタイヤした場所だ。今回も砂が多いかと心配していたが、今日はほんの一部だけ砂に埋れていただけだった。ところどころに「砂が多いときにはここへ電話して」と書かれた看板が立てられている。
浜岡砂丘、浜岡原発を迂回するため国道へ出る。ちょうどお昼の時間となったので国道沿いのラーメン屋で昼食を取り、浜岡原発の横を通れば再び海岸沿いへ復帰する。今日唯一であるが若干のアップダウンを越えると岬の風景へと変わり御前埼灯台が見えてきた。御前崎に寄ってから「なぶら市場」へ。ここは前回も来たが、「なっぶらいっちば!なぶらいっちば!」の歌が聞きたかったのだ。
さて、ここまでずーと追い風に乗ってきたが、ここからは北西に進路が変わるので思い切り向かい風になる。駿遠線跡の自転車道を行き、前回訪れそこなった小堤山トンネルを抜ければ相良の街に到着。バスターミナルがあり、静岡、藤枝などへの路線が出ていて、状況次第ではここからバス輪行も考えていたが、予定通り焼津まで走ることとした。少し疲れてきたが国道や静岡御前崎自転車道を適当に走りながら焼津へと向かっていった。
やがて日が傾き、だんだんと寒くなってきた。大井川太平橋を渡り、走行距離が100kmを越えると疲れもピークに。最後は淡々と走り日没時間前にゴールの焼津駅に到着した。
追い風の助けもあり久しぶりの100km越えとなった。前回の忘れ物も取り戻し、よく走った満足感で帰路についた。