5/2(月) 川内-串木野-加世田 85km ルートマップ
一昨日、昨日と宮崎から南九州を横断してきた。今日は川内川河口で海に出たら南へ進路を変え南さつま市の加世田まで。
川内市街から河口までは10km。開戸橋を渡り川内川右岸の堤防道を快適に進む。川内川の川幅は大きく広がり穏やかに。市街と河口の中間に位置する川内川大橋は自動車道だが、自転車や歩行者も渡れるようになっていてスロープが付けられている。
堤防道が終わったので県道44号線で先へ。川内戦国村から船間島に入り川内川河口に到着。一昨日のえびの市の分水嶺から1日半かかってようやく海に着いた。北側の川内港に甑島への高速船が停泊しているのが見える。川内河口大橋で渡る。
橋を渡ると久見崎町に入り、川内原子力発電所の案内板からフェンスが続き、原子炉も少しずつ見えてきた。展示館を見学。川内原発は現在日本で唯一稼働中の原子力発電所で1号機と2号機がある。
展示館を後にすると寄田町へ。今日も朝から日差しが強い。
一山越えると青い空と輝く青い海が現れた。大辻鼻を横に土川港まで一気に下る。
いちき串木野市に入る。県道は山側を大きく迂回するので、ここから坂は急になるけれど峠は低くなる旧道でショートカット。途中からは道幅が広がり歩道までついている。
県道に合流するとさらに道幅は広く、綺麗な路面の道を快適に下る。串木野サンセットパークからは甑島列島がぼんやりと見えた。
海まで一気に下ると羽鳥漁港。ここには薩摩藩英国留学生記念館がある。ここからは白浜海岸の海岸道が続く。
串木野の街が見え、串木野新港から甑島へのフェリーが出港していった。2017年には甑島列島の下甑島と中甑島を結ぶ橋が開通して、上甑島まで一体化するので、ぜひ行ってみたい。
今日のお昼は串木野のご当地ラーメン「まぐろラーメン」。味工房みその本店で「まぐろラーメン」と「まぐろトロリー麺」をいただく。
いちき串木野駅に向かう途中で横を見ると、なにやらドームのような巨大構造物が目に入ったので行ってみた。交差点上に大きな屋根がかかっていて信号機が吊り下げられている。「串木野ドリームキャノピー」というらしい。いちき串木野駅からはしばらくR3で。神村学園前駅はスポーツで有名な神村学園。
海側ルートの県道270号へ。国民宿舎吹上浜荘前を通り、向かい風の中をしばし進めば日置市に入る。
家族連れで賑わっている江口浜海浜公園からは、遠くからも見えていた江口浜シラス崖が道路横に聳え立っている。これはシラス台地が海に侵食され崖となったもの。
午後の一番暑い時間帯、R270で上ったり下ったりと単調なコースが続き、少々バテぎみ。
国道から少し離れて加世田日吉自転車道線に。全長24kmの自転車道で「吹上浜サイクリングロード」とも呼ばれている。
自転車道のスタート地点は砂浜がすぐ近くだが、すぐに国道に合流するとここからは1984年に廃止された鹿児島交通枕崎線の廃線跡がサイクリングロードとなっている。ホームが残っている吉利駅跡からはいかにも廃線跡な道で。
休憩ポイントのかめまる館に到着。レンタサイクルもあり、パンフレットを入手。永吉川には枕崎線の橋梁跡4本の橋脚が残っている。国道横の3連の石橋「浜田橋」を渡る。
永吉駅跡から吹上浜駅跡へ。水田あり、畑あり、林の中を通ったりとなかなか変化に飛んでいて飽きない。田植え直後の水田には白い鷺がたくさん。
吹上浜自然公園へ。自転車道はここで廃線跡から離れて国民宿舎吹上砂丘荘の横を通ってループ道で下ると海へ。入来浜に出る。堤防の奥へ向かうと風が強い。明後日行くこととなる野間岬、高崎鼻が見える
入来浜からサイクリングロードは砂丘林のど真ん中を一直線に進む。林の中なので向かい風は弱くなってありがたいが、しばらく景色は変わらず。南さつま市・金峰町に入ると近くで開催されている「吹上浜砂の祭典」の裏手を通過していき、会場のアナウンスが遠くに聞こえる。夜のイベント用の打ち上げ花火の筒も準備もされていた。
砂丘林を抜けると間もなく吹上浜海浜公園に到着。万之瀬川に架かるサンセットブリッジを渡る。
吹上海浜公園から加世田の街に向かうと次は「りんりんロード大崎線」。鹿児島交通の前身、南薩鉄道万世線の線路跡。きれいにに整備され、木々に覆われているので快適だ。
旧加世田駅・加世田バスターミナルに到着。広大な駅敷地跡が広がり、SLやディーゼルカーも展示されている。駅前にはくまモンの砂像が、そして車庫内にキハ100が見えた。この気動車は1984年に枕崎で見かけた。
1984年8月撮影
サンステイ加世田に到着。明日は天気が荒れそうなので、予定をいろいろと考えながら。