10/11/21 日光・細尾峠・渡良瀬渓谷

2018年3月20日サイクリング

11/21(日) 宇都宮・・・日光-細尾峠-足尾-草木湖-赤城駅 74km 晴 ルート図

今回のツーリングは日光から細尾峠を越え、足尾から渡良瀬川渓谷を下るルート。
陽の短い季節なので前日夜に宇都宮入りし、朝早くに日光まで輪行することした。
明けて朝7時、宇都宮中心街のホテルをに出発し宇都宮駅へ2km弱。雲ひとつない晴天だ。駅のホームで駅そばを食べてから日光線のホームへ。ここのホームだけはレトロ風で、やってきた車両には「日光線全線開業120周年」と描かれていた。
宇都宮から40分余りで日光駅に到着。ここの標高530mで細尾峠は標高1,200mなので、これから上るのは1ヤビツ程である。
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日光そばまつりの幟が並ぶ横を通り、東武日光駅前から街中の道を上り始める。前方には男体山他の山々が美しい姿を見せていた。
日光東照宮の神橋・大谷川からR120日本ロマンチック街道へは色とりどりの紅葉を眼にすることができた。
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清滝から旧道に入り、工場・細尾地区の中を行き、いろは坂・中禅寺湖への交差点からR122の細尾大屋橋を渡ると「猿(イラスト)飛び出し注意」と電光掲示板に表示されていた。その猿達とは午後に出会うことになる。
すぐ細谷峠への旧道に入ると「長い長い峠道案内図」に着く。ここから足尾方面に12.0kmの峠道となる。-銅(あかがね)の行き交う道-はいいフレーズだ。
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杉林の中を抜け新道をオーバークロスする。この新道は日足トンネルで足尾へ出られるが、自転車では走りづらいとの情報があったし、そもそも旧道が好きなので旧道経由を選んだ。
杉林を抜ければ峠道の風情へと変化する。山の地形に沿った緩い勾配のくねくね道が続く。峠の方向に進んでいると思いきや、正反対の方向に数百m戻ったりとなかなか峠に近づかない。トンネル経由だと約5kmの途を2倍以上の距離でのんびりと辿る道だ。
最近掃除された様で、道端の落ち葉がきれいに除かれ、落石も見あたらない。紅葉は過ぎて、冬への準備中の木々模様だが、滅多に車も来ない山中をのんびりと走ることが出来てこのルートはおすすめコースだ。
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標高1,000mを越え、道端に笹が現れ、尾根も近づいたと感じるとまもなく細尾峠に到着。標高1192mの峠だが峠に付きものの市町村境の文字はない。旧足尾町が2006年に日光市に合併してからは日光市内の峠となっている。
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下り用に防寒対策をして足尾側へ。日光側は緩やかだったが足尾側は一歩道をはずれたら真っ逆さまに落ちていきそうな急勾配の道に変貌する。しかし、三方を山に囲まれひっそりとした道から見られる黄金色の紅葉がきれいだ。
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あっという間に下りきり、日足トンネルの換気塔の横を過ぎてまもなくR122に合流する。ここから神子内川(みこうち)を左に快適なペースで足尾まで一気に走った。昼近くなり足尾側からやって来る車も増えてきた。
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足尾の街手前で神子内川は渡良瀬川と繋がる。田元交差点で右折し、渡良瀬川上流に少し走り、わたらせ渓谷鐵道の終着駅である間藤駅まで行った。ここから奥もいろいろ見処は多いが時間の関係でここで引き返すこととしていた。
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足尾方面に戻りまずは足尾駅。観光バスが駅前に止まり見学に来ている人も多く見られる。ここで昼となったので、足尾の中心街の細道で見かけた、蕎麦屋「まつしま」で昼食とした。観光地食堂ではなく地元の人のそば屋、私たちの好きなタイプだ。
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ここから午後の部だが、日没時間と残り距離からするとあまりのんびりとはしていられない。まず通洞駅へ、ここはNHKの「にっぽん木造駅舎の旅」で紹介された駅。「通洞」とは足尾銅山にあった坑口の名前であり、鉱山用語で主要な運搬坑道という意味と紹介されている。すぐ近くに足尾銅山観光があり、ここがメインの観光地なので多くの人々が訪れ賑わっていた。
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ここからは渡良瀬川渓谷をひたすら下っていく。R122を行くとあちこちに朽ち果てた建物が見られ、歴史の流れを感じる。
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足尾の街を抜けると渓谷の幅が狭まってきた。対向の車から「猿がいますよー」と声を掛けられた。前を見るとすぐそばに数匹の猿がいた。道路を渡り、コンクリートの壁を一気に降り、渡良瀬川を渡って対岸の林へと消えた。
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足尾トンネル、沢入トンネルと進むと栃木県日光市(旧足尾町)から群馬県みどり市(旧勢多郡東村)に入り、草木湖の上流端へと到達する。ここで左岸に渡り沢入駅から左岸を走るがこのまま進むと遠回りとなるので最初の橋で国道へと戻る。
草木湖周辺の山々はいい感じの紅葉である。真っ赤な草木橋の先に「道の駅富弘美術館」と隣に草木ドライブインがあり、ここで少し休憩にした。
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草木ダムの上を渡り再び左岸へ。ダム下へ下る途中の橋には数人のカメラマンがいたのでカメラの方向を見ると、小さな滝と紅葉の被写体なので一緒に撮影する。
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足尾線の旧線を横に見てゆくと神戸駅(ごうど)に到着。ここも「木造駅舎」で紹介された駅だ。ちょうど上下の列車が停車中だった。
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脇道がないのでいったん国道に戻ったが中野地区から県道345号に入って花輪駅を経由する。渓谷はさらに狭まり国道へと吸収される。水沼駅温泉センターが併設されている水沼駅、道の駅くろほねやまびこと行く。夕方に近づき行き交う車が増えてきた。渓谷の対岸に県道257号の道が山の中腹に続いている。アップダウンが多くてちょっと大変そうだが今度はあちらを走ってみたい。
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曇が増えて陽が陰ってきた。次は上神梅駅へ向かう。ここも木造駅舎で紹介された駅で、わたらせ渓谷鉄道では3駅も入っている。ひっそりとした駅だったが、ホームに出るとカメラマンが数人いた。まもなくトロッコ列車が来る様子だった。
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今日のコースも残りわずか、しだいに街中へと近づいてきた。昼のそば屋のおばあさんに紅葉がピークだと教わった高津戸峡がすぐ近いが日没間近なので寄れなかった。
大間々駅に到着。ちょうどトロッコ列車着いたばかりで駅前には多くの乗客で賑わっていた。
16:15、ゴールの赤城駅に到着し、帰路は東武「りょうもう号」で。BD-1を置くためドアに近くて一番後ろの席をリクエストして指定を取る。途中の久喜駅で降りるのだが、久喜駅では6両で2ヶ所しかドアが開かないのを乗車した後で知ったのでリクエストしておいて良かった。
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