10/11(月) 晴 彦根-多賀-鞍掛峠-桑名 62km ルート図
2日目、今日は鈴鹿山脈を越えて三重県桑名まで。山を越えるので昨日に続く良い天気にほっとした。
鈴鹿山脈はR308の鞍掛峠越えで行くこととした。ツーリングマップルを見ると南にR421石榑峠、R477鈴鹿スカイラインと山を越える道があり、この2本がおすすめルートになっているが、調べてみたらいずれも土砂崩れで通行止めとのことだった。
7時半にホテルレイクライド彦根を出発。南彦根駅から東へ向かう。まだまだ遠くに見える鈴鹿山脈には雲がかかっているが、やがて切れて行くだろう。
R8を横切ると近江鉄道多賀線と並行して走る。ちょうど青い1両の列車がやってきた。
多賀線終着駅の多賀大社前駅は立派な駅舎。ここから参道で多賀大社へ進んだ。まだ朝早く、さらにバイパス道があるのでこの参道は人の姿もほとんどなく、中学生が自転車で走っているのを見かけたくらいだった。
R306に入るといよいよ山への取っ掛かり、すぐ上り道になる。梨ノ木峠まで上ってから少し下るが、佐目地区を過ぎた佐目トンネルを抜ければいよいよ山中へ。この先は深い谷間に入っていく。大君ヶ畑洞門は長い覆道だが、川側のオープン区間を通行でき、横の渓谷を眺めながらのんびりと走ることができる。
途中でペットボトル1本しか買っていなかったので、水が足りるかなとちょっと不安だったが、大君ヶ畑地区で自動販売機があった安心。ここから先は峠道で鞍掛峠までとなる。
この道は道路工事が多く、各所で片側通行があった。上り坂の途中にある工事区間が200m位の場所では、速度が出ないので対向側の車をだいぶ待たせてしまった感じだ。
すぐ横に山が聳え、ずっと上のほうにガードレールが見えている。谷奥で一度折り返して山肌を上っていけば、さっき見上げていた所に到着。このルートでの一番の絶景、上ってきた方角の視界が開けている。
鞍掛峠への最終区間は細かなカーブが続き、走りを楽しむオートバイがいったり来たりしている。標高600mを越えれば鞍掛峠にまもなく到着。鞍掛トンネルが峠の下を通っている。
トンネルを抜ければ三重県いなべ市へ入る。何台もの自転車が三重県側からやってきていた。
すぐに三重県側へ降りていくが、こちらは滋賀県側より勾配きつい。あっという間に下って黄金大橋へ。ここが彦根、桑名、関ヶ原の分岐点となっていて黄金大橋への道は昨日行った関ヶ原に続いている。
国道から迂回して細かな田舎道を通っていくと、三岐鉄道三岐線の終着駅西藤原駅に到着。SLを型どった駅舎に、ホームにはかつて活躍した機関車が展示されている。また、三岐線ではサイクルトレインもやっていので、もしかしたら使うかもしれないと思っていたが、今日は余裕があるのでこのまま走り続ける。
次の目的地は員弁川の対岸になるので、どんどんと下っていく。背後には藤原岳が聳えている。この山は鉱山で、麓の太平洋セメント藤原工場が遠くに見える。なかなか工場萌えな工場の景色だ。
員弁川を渡り、郊外のショッピングセンター横にある昔懐かし喫茶店で昼食にした。
次に向かうのは三岐鉄道北勢線の終着駅阿下喜駅。いい雰囲気の阿下喜の街を抜けると意外にも大きな街の中に駅があった。この北勢線は軌間が762mmのナローゲージであり、先に訪れた三岐線と員弁川をはさんで2本の路線が並行して海まで向かっている。
ゴールの桑名駅まで残り20km、ここから先のコースは決めていなかったので適当に進む。初め北勢線に沿ってゆくと小さな電車とすれ違った。
鉄道沿いはアップダウンがあったので 員弁川に出て川沿いに行くこととした。右岸に渡り、広大な水田の一本道からR365員弁バイパスへ。ここは新しい道なので歩道も広く、さらに追い風でぐんぐんと進んでいく。そても走りやすいがそのうち飽きたので左岸に渡り、あとは適当に走りながら桑名の街へと入った。
三岐鉄道西桑名駅の前を通り、桑名駅のエレベータ前で輪行準備をした。
関西本線の快速で名古屋へ。桑名から名古屋へ葉ノンストップなのであっという間に到着した。
直前に予定変更した2日間のツーリングだったが、旧街道や峠越え、地方私鉄駅巡りなど、バラエティ豊かな良いルートだった。