8/16(月)晴れ 新嵐山-大正-愛国-帯広-池田 76km ルート図 ウェブアルバム (文:高森千穂)
今日は芽室から池田の移動と距離が短いため、足休めの日として観光をすることに。旧愛国駅と、帯広の「十勝ばんえい競馬」を楽しむこととする。
昨晩の雨も上がり、今日はよい天気だ。まずは、オプションで、芽室の新嵐山展望台へ。340メートルの展望台まで170メートルを一気に上る。このあたりは最近、熊の目撃情報が相次ぎ、展望台への遊歩道は自粛となっていたので、熊鈴をチリチリ鳴らしながら、車道を登っていった。
展望台からは芽室の町の農村風景が広がり、なかなかの眺め。隠れた観光スポットと思われる。ツーリングマップルにも0円マップにも国民宿舎は載っていなかったが、この展望台は載っていた。
芽室をあとに、広大な畑をつっきり旧大正駅へ向かった。駅跡は広々とした交通公園になっている。大正駅自体はどうということのない駅だが、幸福駅と愛国駅の間のため、交通公園になったと思われる。
旧愛国駅は、現役時代よりもずっときれいに整備されていた。水遊びのできる広場に、トイレや休憩所や土産物屋も併設されている。全国にある「恋人たちの聖地」の一つに認定されたためらしい。土産物屋で広尾線廃止時(昭和62年2月1日)の切符がいまだに売られていたので購入した。
広尾線跡の近くをはしりながら帯広へ。帯広駅前は「大平原祭」をやっており、縁日のような風景だった。大平原太鼓を見物した。ちなみに、この日の正午前、帯広駅前では33度を記録していた。東京並みの暑さだ。北海道とは思えない。暑さでかなり体力を消耗している。
十勝ばんえい競馬場は、帯広駅からすぐのところにある。14時からのレースを見物予定だったが、2時間も前に到着。今月新設された十勝の特産物を販売する「とかちむら」で、農作物を見たり、軽食をとったりしてのんびりと過ごす。「勝つ棒」「十勝酢サイダー」「焼き鳥」などで、暑さに負けそうな体に栄養補給する。
ばんえい競馬ステッカーを買ったり、ぬいぐるみを買ったり、馬券を買ったりしてのんびり過ごしたあと、馬券のプレゼントをもらいにいく。本日は、「とかちむら」で買い物をすると500円につき1枚100円馬券をプレゼントされるという特典つき。2枚もらおうと列に並んでいたら「ばんえい競馬ツアー」に参加しないかとスタッフに声をかけられる。二つ返事で参加することに。
ツアーはばんえい競馬の概要などを説明してもらい、競馬の見学場所は、ゴールに近い地点だ。馬場をながめているとまもなくレースがスタートし、巨大な馬がそりをひいてよろよろと走ってくる。馬ごとにかなり速度が異なり、優勝は馬券をプレゼントされた2番の馬。倍率1.4倍。個別に買った100円の馬券2枚と差し引くと、まあまあとんとんの結果であった。
ばんえい競馬場で3時間近く過ごしたあと、今日の宿・池田を目指す。とにかく暑くて、塩飴やお茶を補給しながら進む。札内、稲士別、幕別、利別と根室本線の駅をながめながら池田へ向かう。利別駅では、国鉄色の気動車に出会って感激。
池田の宿「兵庫屋旅館」は素泊まり。あまりの暑さに、宿のおばちゃんはヘロヘロになっていた。
シャワーをあびて、ワイン城へステーキの夕食を食べに向かうが、レストランは営業していないようだった。(あとで調べたところ、城の4階で営業していたらしい。でも、入口がわからなかった。ちなみに、最近経営が変わり、ステーキレストランではなくなったらしい)
町中にもどり、駅前の和洋食レストラン「香味屋」に入ると、地元の人でおおにぎわい。ステーキ定食とワインで、満足な夕食となった。ワインフルボトル1400円と破格のお値段だったのは、地元池田のワインだからか。ちなみにお店では半分ぐらいしか飲めなかったので、「持って帰っていいですか」と聞いたら、あたり前のように包んでくれた。
あちこち寄り道したせいか結構な距離を走ることに。でも、ほとんど平らな道だったので楽だった。北海道らしくない暑さは堪えたが。