10/03/22 滋賀三重ツーリング2日目
3/22(月) 名張-太郎生-御杖-伊勢奥津-家城-松阪 75km ルート図
滋賀三重ツーリング2日目。三重県の名張から松阪まで。今回の目的の一つである「名松線」を辿る。名松線は、1)現在の鉄道区間。2)運休中の区間。3)計画のみで建設されなかった区間。の3つのパートに分かれている。名張からだと3,2,1の順となるが、1日で走るには手頃な距離と標高差のコースだ。
今日はいい天気、快晴の空の下から出発。名張の郊外道路沿いにあるルートインからR368に入るとすぐに上り坂となり、街を外れ山の中へと入っていく。ダム道路らしい高規格な道を進めば比奈知ダムへ。湖沿いの遊歩道を行けば、国道のトンネルを迂回できる。また、ダムを渡った左岸にも道が繋がっているようだが、こちらは距離が長くなるので今回は国道で進んだ。
ところどころに休憩所もあり、大橋やダム湖を眺める。湖幅が狭まり、湖が川へと替わると長瀬の集落に出る。
このあたりから国道とは思えない、すれ違いも難しい1車線の細い道となった。
両側に山が迫り、道の上を木が覆う。数件から十数軒の集落が点在している。このような景色は大好きだ。津市(旧美杉町)に入り、峡谷を抜けると道も改良が進んでいる。大郎生(たろう)の街に大郎生小学校を見かけたが、後日調べると前日に最後の卒業式で閉校となったとのことだ。
朝から上りが続けて標高400mとなると今日のピーク地点となり「道の駅伊勢本街道御杖」に到着。この周辺だけ奈良県になっているので、道の駅では「せんとくん」がお出迎えしてくれた。
ここからR368は南から東に向きを変え下り始める。道の改良が進んでいて、幅広いまっすぐな道を軽快が続き。しばらくすると集落に出る。道端には「名松線の早期復旧を」の垂れ幕がかけられていた。
国道から興津宿の旧道へ入る。幅の狭く緩やかに曲がっている旧街道。各家の玄関にはのれんが付けられている。興津宿の中央近くに伊勢奥津駅がある。駅舎は最近建て替えられて地域センターの一角が駅になる。改札口にロープが貼られホームへの立ち入り禁止となっていた。
線路の終端には給水塔が残っている。名松線の終点だが、この先ずっと建設されれば今日のスタート地点の名張まで繋がるはずであった。
伊勢奥津駅を後にし、興津宿を抜けると、踏切をわたるが、踏切遮断機の遮断竿は外され、線路の上にロープが張られて通行止めとなっている。
R368伊勢本街道から県道15号へ左折。R368はこのまま東に向かって松阪を目指すが、名松線と県道15号は雲出川に沿って北へ向かう。
両側に急斜面の森が続き、その僅かな隙間に線路と県道が張り付くように作られている。不通となっている区間の各地で土砂崩れや落石、路盤流出の情報を聞いていた。比津駅周辺でも山肌に土砂崩れがあり、対岸でよく分からないが土砂がレールを覆っているように見える。また、途中で鉄橋が見えたが、両端には鉄製の柵が頑丈に取り付けられていた。
伊勢八知駅によって県道を進む。トンネルが開通し、旧道となった道に入ると伊勢鎌倉駅。次は君ヶ野ダムの下に位置し、良い感じの木造駅舎の伊勢竹原駅と続く。
両岸が急に開けて街に出ると家城駅に到着。名松線はここで折り返し運転をしており、伊勢奥津駅への代行バスは家城駅から出ている。ちょうど松阪からの列車が到着し代行バスの出発前だった。数人の乗客が乗り込んでいった。
平野に出てここからはほぼ平坦な道に変わる。東に向きが変わり、追い風に乗って快走、私たちとしてはとても早いペースで進んだ。
やがて松阪の市街地に到着。有名な「牛銀」の「洋食屋牛銀」へ。食べ物にありつけるまで1時間待って、ようやく牛カツ丼にありついた。
そして最後の一走り。松阪城址、御城番屋敷を巡って松坂駅にてゴール。ここは 年前、伊勢志摩ツーリングの時のスタート地点である。
近鉄特急は名古屋駅での乗り換えが大変なので、JRの「快速みえ」にしたが、2両編成で大混雑だった。
今日は一日良い天気で、追い風にも恵まれ、きれいな川にのどかな風景を満喫でき、いいツーリングとなった。