10/02/13 伊豆大島1日目

2018年3月8日サイクリング

熱海港・・・岡田港-大島公園-裏砂漠-波浮-地層断層面-元町  ルート図
伊豆大島には10年ほど前、一度来たことがある。自転車に乗り始める少し前で、元町周辺と三原山は訪れたが、島の東側や波浮へは行かなかった。いつかは自転車で一周しようと思っていたが、ようやくその機会がやってきた。
大島への渡航は熱海港からジェット船で渡ることにした。東京発で久里浜港経由の便も出ているが、到着時間が1時間近く遅くなるし満席だったのこともあったので、熱海便をネットで予約した。
出発の日、今日は一日曇りの予報だったが、家をでるときにはわずかに雨が降り、熱海駅についたころにはしっかりとした雨になっていた。熱海港までは自走の予定だったが、列車到着後すぐに熱海港へ行くバスがあったのでそのままバスに乗車して10分ほどで港に到着。
東海汽船の窓口で予約表を見せて乗船券を受け取る。自転車は輪行袋入りで手荷物料金が別途1,000円かかり、受け取ったタグを輪行袋に付けた。
30分以上前に着いたので、ターミナル内はまだ閑散としていたが、その後観光バスで団体客も数組やってきてそこそこ賑わってきた。
船は高速ジェット船セブンアイランド「虹」。ここでの乗船率は50%位。この水中翼タイプの船は各地で衝突事故が発生しているためシートベルトを締める必要がある。出港後、スピードをあげると水中翼で浮き上がって(テイクオフ)して走行する。
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伊豆半島を右手に南下し、伊東港に到着。ここで二、三十人の乗客を乗せ、船内は7割ほどの乗船率となった。出発して速度を上げようとしたとき、「ゲゲゴゴゴ」と音がしてジェット船が急停止。いったん引き返して係員が調査すると取水口にごみがつまったのが原因だったようだ。
ゴミを取り除いて無事伊東港を出航、定刻の30分遅れの10時に大島岡田港に到着した。すぐ後に東京からのジェット船も到着し、折り返しの便で帰る乗客もいるのでターミナルは大賑わいである。



準備をして岡田港をスタート、今日はここから大島を時計回りで3/4周して、元町まで走る。岡田港を背にして高台へ上って行き、トンネルに入らず細い道を上って旧道へに入るとすぐに「港が見える丘」に到着。
本線に戻って橋を渡ると泉津の街、椿トンネルを抜ければ大島公園に到着。椿まつりが行われていて、販売所がたくさん出ている。



椿園にも寄らずに先へ。ここから木に覆われた上り坂で100m位上ってから、あじさいレインボーラインに寄り道して300mほど入る大島の桜株を見学した。

周回道路に戻り南へ。緩やかなアップダウンの道が続く。左手に海が見渡せるのだがあいにくの霧雨で視界が悪い。天気が回復してくるかと思いきや、逆に霧雨が雨へと変わったので雨装備にして先に進む。行き交う車も少ない。



「月と砂漠ライン入口」の標識で裏砂漠展望台に向かった。上につれて霧は深まり寒さが増してきた。途中で上から降りてきた車の人に「あと1kmほど進むと道に雪が積もっているよ」と聞いた。その通りに雨が雪に変わり、路面に雪が積もってきて、タイヤが滑り始めたので、道端に自転車をおいて徒歩で上へ行くことにした。



上るにつれて更に霧も深まってきたので引き返そうかとも思ったがなんとか駐車場に到着。雪に残る足跡を見てみると何人かは来ているようで、小さな雪だるまも作られていた。
脇に置かれている杖を持って展望台方面へ向かう。道の両側の木々に樹氷ができている。



駐車場から10分ほど歩くと林を抜ける。ここから砂漠地帯となりこの先に第一展望台があるのだろうが風も強くなり視界も殆どなくなったので、ここで引き返すことにした。
ちなみに天気の良いときに行くとこんな景色です。
「ロボさんのページ」
http://cchp.dion.jp/googlemaps/20080301_gm_route.htm



思わぬ冬山登山を体験した。自転車のところまで戻って来た道を戻る。下りでスピードが出るので手がかじかんできた。周回道路まで戻ると、降雪ののため通行止めとなっていた。



周回道路に戻り波浮へ向かう。途中でがけ崩れで通行止めの箇所があるので迂回路へ周る。この通行止めはかなり前かららしい。
波浮の街に着くと雨もすっかり上がり、空も少し明るくなってきた。まずは波浮港見晴台へ。旧火口のすり鉢状の地形が良く分かる。
筆島までは行かずに竜王崎灯台から旧甚の丸邸を通り、階段で波浮港へ降りることにした。BD-1を抱えながらだが荷物があるので結構大変だった。ロボさんはココを自転車を担いで上ったそうだが。



波浮港をぐるりと周ってトウシキキャンプ場を抜けて周回道路へ合流する。
ここから島の西側を北上、若干の向かい風となり交通量も増えてきた。



元町まではあと15kmほどである火山島らしい黒々とした海岸が続く。間伏(まぶし)の バームクーヘン模様の地層切断面を見学し火山博物館前を通って、16時過ぎに今日の宿の大島館に到着。夕方になってようやく雲が切れ青空が出てきた。