都井岬-都井-志布志-串良-内之浦 86km ルート図
宮崎鹿児島ツーリング2日目。今日は宮崎県の都井岬から志布志湾を反時計回りにぐるりと回り、鹿児島県の内之浦までの80kmの予定だ。
やや霞がかかった空。まず都井岬の先端へ向かう。都井岬観光ホテル、都井岬ビジターセンター・うまの館の前を通り、いったん下ってから上り返すと標高200mの高台からの素晴らしい景色が広がる。
北側は昨日走ってきた険しい海岸を望み、南側沖合にはさんふらわあ塗装のフェリーがゆっくりと進んでいった。
岬先端の都井岬灯台に向かったが9時からオープンだったので入場せずに元の道を戻ると、都井岬観光ホテルの玄関前に黒と茶色の御崎馬が4頭のんびりと歩いていた。
国民宿舎前を過ぎて昨日来た道を戻っていくと道路上に3頭の馬がのんびりと草を食べていた。お尻をこちらへ向けているのでそろりと通過。まったく意に介していないようだ。
山の上にも多くの馬が昨日と同じく見ることができた。
R448に入り都井の街中を通り過ぎると、宇戸バイパスで串間方面へ向かう。数十mの上りで宇戸トンネルと都井トンネルを抜ける。途中の橋には猿と馬の像がある。
串間温泉、本城地区から串間方面の道と分かれて県道454線へ。本城川の河口を過ぎると1車線ののどかな道が続く。犬や猫があちこちでのんびりとしている。
福島大橋を渡ると志布志湾が大きく広がり、きれいな砂浜を眺めていくとR220に合流する。
志布志に向けて国道を進んでいくと、途中に福島高松駅の案内があったので立ち寄ることにした。砂利道で家の間を抜けていくので「こんなところに駅があるのか」と思ったら
ポツンと駅が現れた。
駅舎の中に「ソテツと風と空」と書かれたファイルが置かれていて、来訪ノートや来訪記念のカードが入っていたのでカードを1枚いただいた。
高松海水浴場の先で宮崎県を離れ鹿児島県志布志市へ。ダグリ岬、大隅夏井駅と進む。ここは交通量も多く、温泉ホテルやリゾート施設も見られて賑やかだ。志布志の街に入るとちょうど昼食時間。たまたまあったスパゲッティ屋さんで食事にした。
午後はまず志布志駅へ。かつては日南線、大隈線、志布志線の3路線の駅であったが、大隈線と志布志線は廃止され今は日南線だけの終着駅となっている。
駅舎は日南線の線路をふさぐように建て替えられていた。
ここからは串良まで旧大隅線の線路跡巡りへ進む。大隈線は志布志から鹿屋を回って国分までの路線で1987年に廃止されたが、廃止前に全線乗車したことがある。
志布志駅から廃線跡の広い道を進むと鉄道記念公園がありSLと気動車が展示されている。
若潮酒造の先で線路跡は草地となったので国道に戻り鉄道橋を架け替えたと思われる歩行者橋で安楽川を渡ると菱田駅跡に到着。ここからかなり道幅の広いR448へ。明日訪れる予定の「内之浦ロケットセンター」の案内板も出てきた。
R448から細い道へ。ここから鉄道跡らしい道となった。 途中にいくつもの駅跡があり、切通しや広々とした畑、ススキの中をひたすら進む。
そして串良の街に入る。東串良には車掌車が置かれていたが、串良駅跡にはディーゼルカーがあるとの情報だったが撤去されたらしい。 しかしバス停は「串良駅跡」となっていた。
線路跡の次は川沿いの道。串良川から肝属川へ、堤防上の肝属川河畔自転車道を行く。南国の畑の風景であり、途中には黒牛も多く見られる。
肝属川を河口近くでは野焼きが行われていて、煙の中を突っ切って進み、CRの最後はだいぶ遠回りする形で有明橋で肝属川を渡る。
ここからのR448は海岸の山岳コースとなる。CRからずーと見えていた権現山の裾野を周るように上っていくと、対岸には東串良町の石油備蓄基地のタンクが、そして沖にはタンカーから油を抜く施設だろうか、人工物が見える。
天気がだんだんと下り坂となり曇り空へと変わった。アップダウン道が続き、行きかう車はとても少ない。ちょうど岬の高台にある駐車場にはなにやらアンテナらしきものが。このネタは明日分かったが、かんじんな展望は大気の状態が悪くて見えない。天気が良ければ今日のスタートの都井岬が見えたはずだ。
標高170m小串トンネルを抜ければようやく内之浦湾へと入る。向かいの山の上には巨大パラボラアンテナが見え、道端に本物のロケットやパチンコ店の飾りのロケットなどが見られる。
足の疲れも昨日からさらに増えたが無事に内之浦の国民宿舎に到着。
ここは日帰り温泉もかねており、広いお風呂でのんびりと過ごした。