5/3(土) 藤沢・・・八戸・・・大湊-川内-脇野沢-九艘泊-脇野沢 晴 55km
地図
5時半に起床。昨日から降り始めた関東の南を通過中の低気圧による雨が続いていた。下北の週間天気予報を見ると、今日は晴れマークが付いているが、明日から曇となっていた。
最寄り駅までは1km弱を走るので、ゴアテックスの上だけを着て6時前に出発した。
東京駅で新幹線に乗り換える。GW後半の4連休初日となる新幹線コンコースは大混雑。お弁当売場には人だかりがしていて、乗り換え改札を通るにも行列ができていた。
7:36発のはやて3号で八戸へ。仙台から雲が切れてきて、盛岡では快晴となり岩手山が鮮明に見えた。東京から3時間あまりで八戸駅に到着した。
ここで「きらきらみちのく下北」に乗換え。ちょっと時間があるのでお弁当を買って、あとは「きらきらみちのく」の写真を撮って発車時間まで過ごす。11:19八戸駅発。東北本線の野辺地から大湊線に入り下北半島を北上する。
陸奥横浜駅周辺では車窓に黄色の畑が拡がる。横浜町は菜の花で有名で、5月第3日曜日には「菜の花フェスティバル」が開かれる。
大湊駅の1駅手前の下北駅はむつ市の中心街に近く、団体客を含む多くの乗客が降りて観光バスへ向っていった。
釜臥山とむつ克雪ドームを目の前にして、13:10終着駅の大湊駅に到着した。大湊駅は「JR東日本てっぺんの終着駅」であるが、緯度では下北駅のほうが北にある。
駅前でBD-1を組み立てて13:25にスタート。今日のルートはむつ湾岸を西に走り、宿泊する脇野沢まで約40km、脇野沢から下北半島の南西端で道路が行き止まりとなる九艘泊(くそうどまり)の往復約12kmの予定だ。
駅からは国道を走るが、すぐ先の分れ道を左へ入って国道と平行して海側の旧道を行く。左手の海は陸奥湾の中のこの一帯となる大湊湾だが、さらに島のように見えているの芦崎に囲まれる海は芦崎湾と呼ばれる。
宇田町を抜けると自衛隊の船が停泊し、道は海上自衛隊大湊地方隊に突き当たる。坂を上ってR338に合流すると桜木町地区。名の通りに桜が多く「さくら祭り」の看板も出ていた。会場はちょっと上の方みたいだ。
宇曽利川を渡るころには後方に釜臥山が近くに見えた。
しばらく高台を走り、城ヶ沢地区を迂回して海へ下った。ここからしばらく海岸沿いの平坦路となり追い風に乗ってどんどん進む。
梅ノ木海岸には高さ3mほどの木製の標識が立てられている。木製の標識はこの先も浜ごとに立てられていた。
「ようこそ川内町へ」の大きな案内板。ここからが旧川内町である。2005年3月にむつ市、川内町、大畑町、脇野沢村の4つの自治体が合併して現在のむつ市となった。
黒崎から内陸の丘越えの道になる。左右の森は深く「熊出没注意」の字を見かける。高台の田野沢PA(ゆとりの駐車帯)からは西日に光り輝く海がまぶしい。遠くにかすんでいるのが脇野沢となる。
川内の街へ入ると県道46号かもしかラインが分岐する。この道はかわうち湖を経由して明日走る海峡ラインに接続している。
きれいな海岸を見かけたので海辺へ向った。「かわうちまりんびーち」という人工海岸だ。海岸の木製のビートロードを走り、立派なむつ市役所川内庁舎前を抜けて国道に戻る。ここまで「田名部海辺三十三観音巡礼」の案内板を何箇所か見かけたので、道の奥で見かけたお寺をちらりと覗いてみた。
川内川を渡り、川内の街を過ぎると車がだいぶ少なくなった。宿野部川は穏やかな流れ、川岸に満開の桜を見かけたので行ってみた。東京から車で来たカップルに奥の神社の桜もきれいだと教えられたので、さらに進んで桜の中を進んだ。
昔ながらの学校の情景がそのまま残っている蛎崎小学校、殿崎、小沢地区と穏やかな海岸線を追い風に乗って先へ進む。
脇野沢も間近になり松ヶ崎PAへ。国の天然記念物である北限のニホンサルの案内板と、「西通道」の石碑がある。
松ヶ崎から下れば脇野沢地区に到着。脇野沢港は、むつ湾フェリー「フェリーかもしか」とシィライン「高速船ほくと」の寄港地だが、入出港時刻ではなかったので、とても静かな港だった。
脇野沢の街に到着。追い風と良好な路面のおかげで予定より1時間も早い16時過ぎに到着した。
脇野沢川沿いにある今日の宿の民宿シバタさんに荷物を置いて、県道175号九艘泊脇野沢線で九艘泊まで往復する。
脇野沢川を渡り坂を上ると桜で有名な愛宕山公園だ。さくら祭りが開催中だが、すっかり緑の葉が出ていて桜と半々の模様となっている。
沖には鯛島がだんだんと大きく見えてきた。脇野沢手前から見えていたが見る場所により尻尾の位置が変わって、ここでは尻尾が切れたようになる。
九艘泊までは切り立った崖の下を進む。対岸には津軽半島が見えてきた。いくつもの入江を巡っていき、とうとう行き止まりとなる九艘泊に着いた。
県道の終点から奥に、猿の住む海辺公園・貝崎園地がある。上からキーキーと声がするので見てみると崖に上に数頭のサルがいた。親子猿も含まれている。落石防止用の金網の上を上手に歩き、何か野菜らしきものを食べている猿もいた。
ここから奥へも歩道が続き、キャンプ場があると記憶していたが、落石の危険があるとのことで通行止めとなっていた。
陽もだいぶ傾き、涼しくなってきた。来た道で脇野沢まで戻り、民宿シバタさんへ。あすは厳しいルートなので、早めに就寝した。