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07/09/18 道南ツーリング5日目

鹿部-川汲峠-湯の川温泉-函館空港・・・羽田空港
65km 曇時々晴
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【文:高森千穂(ねこBD)】
 朝起きると、低気圧は去っていた。テレビのニュースでは「全道いい天気。渡島も9時には雲が切れる」とのこと。外を見ると、晴れ、とはいわないまでも、雨が降る様子はまったくない。
 朝食も、ツアー客に混じってバイキングを食べ8時に出発。10台近く止まっていた観光バスもこの時間帯に出発するものが多く、玄関はごった返している。添乗員さんの「今日は定山渓温泉まで行きまーす」などという声が聞こえた。


 ホテル周辺が別荘地であることは昨日書いたが、確かに別荘地の雰囲気だ。軽井沢とちょっと似ている。きれいに整備された森の中を、まずは瓢箪沼へ。ここもきれいに整備された公園となっていた。

 渡島半島東部の海は穏やかな眺めだ。瓢箪沼から30分ほどでしかべ間歇泉公園へ。昨日ホテルで入場券をくれたので、入ってみることにした。要は足湯の施設で、足湯につかりながら間歇泉が10分に1度お湯を吹き上げるのを見る、というものである。強風のため、間歇泉のてっぺんには、かさがかけられていた。でないと、熱湯が道路に飛んでいってしまって危険なのだろう。

 徐々に雲が切れてくるが、なかなかすっきりとは晴れない。晴れ間と曇り目の間をずっと走っている感じだ。鹿部町は小さな町で、すぐに函館市に入る。正確には旧南茅部町である。函館市は、南茅部町・椴法華村・恵山町・戸井町が合併したので、異常に広くなってしまった。

 南茅部に入った頃から、昆布を干す家が目立ち始めた。ただし、昨晩は低気圧通過のため漁がなかったのか、昆布は少なめだ。海岸に打ち寄せられた昆布を拾っている人の姿がところどころ見られた。昆布の干し方は、石の上に敷く方式と、洗濯物のようにつるす方式半々というところか。乾燥された昆布は、出荷所へトラックで運ばれていく。

 途中、大船遺跡があったがパス。本来であれば、椴法華や恵山をぐるっとまわりたいところであるが、15時過ぎの飛行機に乗らなくてはならないので、南茅部の市街のはずれから川汲峠をのぼっていくことにする。川汲峠は、函館への路線バスも通る、函館へのメインルートである。
 峠の入り口に、町が運営している昆布販売所があったので、実家への土産用に昆布を購入した。南茅部が昆布の産地として有名だとは知らなかった。

 川汲峠は200メートルまで上るが、それほどきつくはない。車の通りもさして多くなく、曇り空なので暑くもなく、ゆるゆると上っていく。峠を抜ける川汲トンネルは古いせいか歩道がなく危険で、さらに函館側へは上り坂になっているが、車が少ないのであまり苦にならなかった。新川汲トンネルの工事が行われていたので、いずれは自転車にも走りやすくなるだろう。峠から下っていく途中に、ひっそりとした矢別ダムがあった。 

川汲峠は、あまり北海道らしさは感じられない峠の道だった。ちょうど伊豆半島のような感じだったが、ところどころ牛や馬が放牧されているところが「あ、やっぱり北海道」である。

 少し時間に余裕があったので、空港への近道であるトラピスチヌ修道院経由でなく、いったん海に出て、湯の川温泉経由で空港へ行くことにする。曇り気味のため海の色も沈んでいるが、今日も函館山はよく見える。湯の川の町をぐるっと走って、ラーメン屋で昼食をとってから函館空港へ向かった。

 函館空港発15時15分のJAL1168便は、定刻を少し遅れて離陸した。右側の窓からは知内、白神峠、松前、松前小島が見えた。
 16時40分に羽田に到着した。羽田空港では、自転車は「手渡し」で早めに出てきた。その後、ラッシュアワーになるぎりぎり前に電車を乗り継いで、18時半前には自宅に到着した。函館から3時間ちょっと。早いものである。
 道南ツーリング。いやー、もう、ものすごく楽しかったです。天気にはあまり恵まれませんでしたが、渡島半島西部は最高でした!! 宿は安いし、食事はおいしいし、お金はかからないし(←そもそも店がない)、どこを見ても絶景の連続。こんなに楽しいところだとは思わなかったです。
 夏のように暑かったので、夏休みの延長のようで、二度夏休みを楽しんだ気分にもなれたのもよかったです。風にそよぐススキと、力尽きて道に落ちたトンボや蝶の存在が、秋を感じさせたけれど。
 来年も北海道僻地の海岸線を走りたいです。暑寒別岳(雄冬に行きたい!)やオロロンライン(羽幌線跡)が候補かなーと、考えているところです。

呼人

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