07/04/28 富山から新港県営渡船で高岡

2018年3月21日サイクリング

富山駅-岩瀬浜-四方-堀岡-富山県営渡船-越ノ潟-高岡
37km
2泊3日で富山·石川へ。
今回は、いつかは行きたいと思っていた砺波のチューリップが一番の目的。宿を高岡と千里浜に取ったので、能登半島の付け根を時計回りに周回するルートを考えた。
家を出てから5時間余の14時過ぎ、特急「はくたか」で富山駅に到着した。北口へ出ると、ちょうど1年前に開業した富山ライトレールの駅が目の前だ。
今日のルートは富山駅から富山ライトレールに沿って岩瀬浜へ、そこから海岸沿いに西へ向かい、富山新港を船で渡って、新湊経由で高岡駅近くの宿までの約40kmである。



富山駅からライトレール乗り入れで新設された併用軌道に沿ってゆく。約1km先の奥田中学校前駅から線路は旧富山港線の専用軌道になる。


ここで歩道を道なりに走っていたら奥田中学校前駅のホーム上を通り過ぎた。駅の先の踏み切りで一般道に戻る。専用軌道沿いには道が平行していないので、ここからは西側にちょっと離れた県道30富山港線で多少寄り道しながら北へ向かう。


途中で富山新港へ向かう千原崎交差点があるが、ひとまずここは直進して終点の岩瀬浜駅へ。岩瀬橋で岩瀬運河を渡り、岩瀬カナル会館の先が岩瀬浜駅である。ちょうど列車が到着した。

駅の案内板を見ると、近くに北前船回船問屋街の遊歩道コースがあるとのことで行って見る。岩瀬運河のもっとも海よりの歩行者橋の大漁橋を渡ると、かつて廻船問屋が軒を連ねた岩瀬の大通りに出る。まず「北前船回船問屋 森家」があり、その先は最近はやりの整備された昔の街並み風の道が続いている。


千原崎交差点に戻り、R415で次は富山新港へ。萩浦橋で神通川を渡り、四方地区を過ぎ、洗足潟公園の先で国道から右に入ると自然な街並みの旧道となる。
途中で堤防上を走れるようなので移動する。心配していた天気もすっかり良くなり穏やかな日本海を眺めながら。元の道に戻ると、隣に線路跡と思われる道があった。後で調べたら1980年に廃止された富山地方鉄道射水線の線路跡である。川の両側に車道、自転車道、歩道と道がいくつもあって、どこを走ってよいのか悩むほど道幅が広い。


富山新港渡船の堀岡に到着。ちょうど船が出発したところだったので、次の船まで15分間近くを回る。船着場に戻ると自転車の高校生が待っていた。
これから乗船する富山県営渡船は無料である。この区間はかつて陸続きだったが、伏木富山港新港地区(富山新港)の開削によって分断されたため、道路及び射水線切断の代替として昭和42年12月渡船運航を開始されたとある。すごいことに船が動かない深夜時間帯は1時間ごとにタクシーで搬送するらしい。


船(「海竜」44トン)が接岸し乗船口が降り、自転車を引いて乗船する。内部には自転車を立てかける柵がいくつもあり、BD-1を入れる。
高校生1人と私たちの計3名の乗客を乗せて出航した。上甲板に移動して僅かな時間の船旅を味わう。


現在、両岸を結ぶ臨港道路富山新港東西線橋が建設中である。橋梁部約600mの日本海側最大級の斜張橋で、海面から桁までの高さは約47m。今は橋脚だけだがものすごく高く見える。あんなところまで歩行者や自転車は上らなければいけないのかと思ったら、全天候型自転車歩道車道でエレベータを使って上までいけるとのこと。完成は平成20年の予定で、今乗っている船は役目を終えることになっている。



船は5分ほどで対岸の越ノ潟へ接岸。こちらでは仕事で滞在中のロシア人と思われる数名が自転車で待っていた。彼らの好奇な目で見られながら下船する。


船着場の目の前が万葉線·越ノ潟駅。時間を合わせているのかちょうど電車(路面電車)がやってきてすぐ折り返していった。この路線が港のできる前はさっき通ってきた廃線に繋がり富山まで結ばれていた。
(以上、港周辺の変遷についてはほとんどが帰った後に調べて知った内容である)


時間がないので寄らなかったが、すぐ先には大型練習帆船「海王丸」が係留している海王丸パークがある。西へ進むと旧新湊市の市街地を通り、庄川を渡る。

そして高岡まで。今日は天気が心配だったので、すぐに輪行できるようにライトレール・万葉線のルートとしていたが、すっかりいい天気に回復して予定通りに富山から高岡まで走ることができた。