■1日目
鹿児島空港-国分駅-道の駅垂水-桜島-桜島フェリー-鹿児島中央駅・・・指宿駅
[googlemaps]
仕事始めの日の羽田空港はすいていた。自転車のX線検査もボディチェックもすぐに終わり、鹿児島行きの出発ゲートに着くと先客は一組だけでガラガラだった。
定刻に出発し鹿児島空港へも時間通りに到着。自転車を受け取ってターミナルビルを出たところで組み立てて10:25出発。
鹿児島空港
空港からR504を国分方面へ。とたんにポツポツと雨が降ってきたのでバッグにカバーをかぶせる。この道は九州自動車道のインターが近くにあるため車が往来が多く、さらに路肩も凸凹があり、あまりいい状態でないので、大型車のすれ違いに重なりそうなときは一旦止まってやり過ごした。
空港は高台にあるので標高差200mを下る。JR肥薩線のガードをくぐった先で右折し、国道から離れて、天降川沿いの静かな道に入る。ようやくほっとした気分になった。お腹がすいたし、この先あまり店もないと思うので国分駅に寄ってから近くの食堂で早めの昼食とする。
食事中に雨が本降りになったので、雨具の下とシューズカバー、雨手袋を装着する。(雨具の上は防寒着代わりなので常時着用している)
鹿児島空港出発
肥薩線
国分駅改装中
国分駅からは大隅線跡の道を行く。大きなカーブで鹿児島本線から離れていき、第一工大を回り込んで南へ進路をとる。改修されて幅の広いまっすぐな道を行き、東九州自動車道を潜って鹿児島湾が近づくとR220と合流、すぐ亀割峠への上りに掛かる。
亀割峠は標高約100m。登り切ると前方に鹿児島湾が広がっているが雨の中、海の先に見えるはずの桜島は見えない、天気が良ければいい景色だったろうに。
峠を下って国道をしばらく走り 都城方面へ向かう県道478号に左折してちょっと上ると大隅線跡に出る。ここからは福山地区の高台の道、線路跡ではあり、あちこちでその雰囲気を感じるが、細かなアップダウンになっていて地域に合わせてだいぶ改修されているようだ。3km位走って国道へ戻る。
亀割峠へ
亀割峠
大隈線跡
大隈線跡
街から外れると海岸沿いの道が続く、境、牛根といくつかの街を抜けて進む。牛根では再度大隅線跡に立ち寄り、また、国道から鉄橋跡も見ることができた。
しかし雨は止まず、雨用のグローブの中まで濡れてきて、写真を撮るのもちょっと億劫になってきた。ツーリングマップルでもお勧めコースのこの道。晴れていれば素敵なコースです。
さて霞の中、桜島がかすかに姿を現してくると、道の駅たるみずに到着。ここには温泉施設や無料の足湯もあるが雨のため人も少ない。
佐多街道シーサイドライン
大隈線跡
道の駅たるみず
雨で塗れたグローブをはめ直して出発。右側からかつての噴火で海を埋め立てた溶岩が迫り桜島に入る。ここからは溶岩の中の道、崖の下には美しい色をした湾が見え、前方から山頂が姿を現した。雨のためどうしてもうつむき加減の走行。カメラもレンズに水滴が付いてしまって画像がぼやけている。
でも、観光地の整備された走りやすい道である。古里温泉、観音崎を過ぎて北に進路を変えると鹿児島市街が鹿児島湾の先に見えてくるが、ここからは向かい風となった。
計画していた溶岩なぎさ遊歩道はパスして、公園内の一般道でショートカット。
桜島マグマ温泉付近の交差点から桜島フェリーの車両乗り場へ。フェリー乗り場は人の乗船場所とは200m位離れていて、お土産店には寄ることが出来なかった。
乗船するとまもなく出港、鹿児島港までは15分位である。
桜島口洞門
溶岩道路
溶岩道路
桜島御岳
雨の中
桜島西岸より
桜島フェリー
さらば桜島
鹿児島港から鹿児島中央駅は3km余りだが、天文館通りに入るととても混雑していた。アーケードの下をゆっくりと進み、鹿児島中央駅へ向かうが、中央駅の入り口が分からずに駅前ロータリーを大回りしてしまい、港から30分近くも掛かってしまった。
駅のエスカレーター近くで自転車を袋に入れる。エスカレーターを上がりまっすぐ進めばすぐに改札口。指宿枕崎線枕崎行の2両のディーゼルカーは高校生でいっぱいだ。ただ、ドア付近に座席がないので自転車を壁側に置くことができた。
鹿児島から指宿までは1時間20分。とっぷりと日も暮れて18:15指宿駅到着した。
そのままタクシーでホテルへ。昨年夏の北海道室蘭・白鳥大橋の経験から1台はトランクへ、1台は中へ入れようとしたが、運転手の希望で2台ともトランクへ。入りきらないのでボンネットは開けたままで夜の指宿に出た。
ホテルのチェックインはちょっと遅めだったが、夕食も遅めにしてもらい、食事前に温泉とオプションで付けていた砂むし風呂を体験することが出来た。雨で冷え切り疲れた体を癒すことができた。
今日の脳内BGMは、昨日おとといと箱根駅伝のCMで聞いた、サッポロビールの「ないものは、つくるしかない」だった。
「つくるしかない!つくるしかない!つくるしかないよ~!たいへんでも、なかなかできなくても、できるまでつくるしかない~!」がエンドレスで体中を流れていた。