北須坂-小布施-中野-木島線跡-木島-野沢温泉-木島平-小布施温泉-小布施駅
84km
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昨日はアグリスで焼き肉を食べて、睡眠も充分長めに取った。
そのため出発はちょっと遅めの9時前。母に見送られてスタート。旭ヶ丘の坂を上り、国道より一段高いところを行く北信濃くだもの街道で北に向かう。今日は晴れているが、空気がぼんやりとしていて近くの山も霞んでいる。
松川を渡り、小布施に入るとなだらかな下りが続く。くだもの街道を右折し、水田の中を桜沢駅へと向かう。ここから長野電鉄沿いに延徳駅、信州中野駅と行く。
北信濃くだもの街道
桜沢
今日の最初の目的である木島線(正確には河東線の一部)の廃線跡は信州中野駅から始まる。駅北側の踏切で湯田中方面と木島方面の線路が分かれるが、木島線のレールは数十m先でぷっつりと途絶え、その先に草むした道床が奥へと続いている。
線路沿いに道はないので、ちょっと遠回りして北中野駅跡へ。小さなロータリーが駅前の雰囲気を残している。
次の四ヶ郷駅跡では、架線柱に書状受と書かれた箱が残されていた。
分岐点
北中野駅跡
線路跡
四ヶ郷駅跡
夜間瀬川の橋からは、上流側に木島線の鉄橋が残り、下流側では工事が行われている。
夜間瀬川に近い赤岩駅跡周辺は大がかりな道路工事中で、痕跡もなにも見あたらない。先に進むと工事現場に当たり、看板には北陸新幹線 夜間瀬川橋梁 高社山トンネルとある。さっきの川の工事は新幹線の橋梁、赤岩駅の道路は県道をバイパスして高架橋の下を通すためだった。
山裾の緩やかなアップダウンの途中、柳沢駅跡は土砂置き場と化して完全に埋まってしまっている。
夜間瀬川
木島線橋梁
赤岩駅跡
北陸新幹線高社山トンネル
柳沢駅跡1
柳沢駅跡2
次の田上では街に寄り道、ここまで北上して来ると、道路に消雪装置が取り付けられている。田上駅跡は架線柱の上部にまで草が生い茂り、自転車置き場のタイヤ止めがかろうじて残っている。
田上駅から先は、線路と平行している砂利道があったので迷わずこの道を進んだ。工事中の新幹線の高架橋に近づと道はなくなり、田んぼのあぜ道で進めるかと思ったが、川に遮られて行き止まり。一旦戻って大きく迂回して
線路跡に戻った。
千曲川と山が近づき、県道と鉄道が並行する区間で鉄道は飯綱山トンネルを抜け、トンネルの出口すぐが信濃安田駅跡。ここから木島駅跡までは木島平の平野を一直線に。
終着駅木島駅はバス待合所となっていて唯一残った駅舎である。
道沿いの風景
田上
線路沿いの砂利道
線路跡
廃線跡と工事中の新幹線
行き止まり
飯綱山トンネル
信濃安田駅跡
木島駅跡
線路跡散策を終え、次の目的地、野沢温泉に向かう。
千曲川中央橋で飯山市へ渡る。
ここから山側の谷のルートで行くつもりだったが、廃線跡巡りで時間を取ってしまったため予定変更して近道で野沢温泉に向かうことにした。
千曲川左岸のR117は幹線で片側に歩道もあるが、車がひっきりなしに通るのでK419へ逃げる。大関橋で千曲川河東に戻ると、ここからは野沢温泉への標識通りにK38で行くだけだ。
道幅の広い上り道で、先がずーっと見渡せるために、けっこう精神的にこたえてしまう。さらにとても信州の秋とは思えない暑さである。
何度か小休憩しながらピークを越えると、目の前に野沢温泉の全景が広がっていた。
四方を山に囲まれた小さな盆地が傾斜したような土地である。下の方は田畑で上の方に家々が立ち並ぶ、なかなか不思議な光景に感動した。
上り道
野沢温泉全景
下側の農道で盆地を横断し、中学校、小学校の横を通って最後の上りを頑張ると野沢温泉の繁華街に到達。すっかりおなかがすいていたのでまず昼食にする。おそばでは物足りなさそうだったので野沢菜タンタン麺とラーメンにした。
ここで午後のルートを考え直し。高社山越え湯田中ルートはあきらめ、千曲川沿いで中野方面に戻り、適当な駅から輪行して長野駅へ向かうこととした。
野沢温泉を少し散策。大湯前を通って麻釜(おがま)熱湯噴湯を見て、すぐ近くのミニ温泉広場湯らりで足湯に浸かる。
横断道
温泉街手前
温泉街
大湯
温泉街の急坂
麻釜(おがま)熱湯噴湯
野菜を煮ている
足湯
あまり時間も取れないのですぐに帰路へ。温泉街の大通りを下る。日も傾きはじめ、日陰に入ると体に当たる風に寒さを感じだした。
往路のピークの手前で左折し、北竜湖へ向かう。ちょっと上って小さな北竜湖スキー場を抜けると、下り基調で林の中の道へ。紅葉の中、木漏れ日を浴びているうちに北竜湖に到着した。静かで穏やかな湖で、数組の観光客がのんびりとしていた。
湖からやや上ってからは急な下りが続く。小菅神社の下に出ると一直線に下る道がしばらく続く。ブレーキレバーを強い力で握り、ブレーキが鳴りっぱなしだ。
下り終えて小菅神社の鳥居をくぐる。ここからは県道で木島平村中心部へ向かう。
森の中の道
北竜湖
一直線の下り坂
当初予定のルートの山々を左手に見ながら、木島平の水田の中を走ると午前中に来た安田に着いた。トンネルを再び見て、綱切橋で対岸へ渡る。
しばらく走ったあと、堤防上のダートに。ちょっと走りづらいが雄大な
古牧橋を渡り県道を外れると旧街道だろうか、雰囲気のよい道で中野市街まで県道と平行していた。
木島平
千曲川堤防1(中央下に写っているよ)
千曲川堤防2
千曲川堤防3
千曲川堤防4
バス停
夕暮れの旧道
最後は温泉に入ろうかと探すと、中野の間山温泉か小布施温泉か、標高が低い小布施温泉に向かう。
小布施温泉は2軒並んでいて新しいほうのあけびの湯へ入った。隣りはツーリングマップに出ている穴観音の湯である。ちょうど日没で露天風呂から北信五岳のシルエットを眺めながら疲れをいやした。
そろそろ帰る時間になり、真っ暗なリンゴ畑の中とからけっこう暗い街を通って小布施駅に到着。自転車を畳み、今では珍しいホーム端にある線路の上を歩く通路で隣のホームへ。レールを渡る時に輪行コロがちょっとはまった。
長野行きの特急は、生まれたときからお世話になっている2000系という車両である。しかし来月から小田急から来たロマンスカーが運行開始するので、そのうちに気がつくと無くなってしまうかもしれないなと思いながら長野まで乗車した。
車内1
車内2