マキノ-メタセコイア並木-海津大崎-奥琵琶湖パークライン-塩津海道-賤ヶ岳旧道-さざなみ街道-豊公園-長浜駅 77km
googlemapで見る
2日目
朝起きると窓から日差しが差し込んでいる。今日は良い天気になりそうだ。
朝食がちょっと遅めだったので、スタートは8時半を過ぎていた。さっきまで日差しが出ていたのだが、どんよりとした曇り空に変わり冷たい風も吹いてきた。
湖岸を少し走った後、湖を離れて百瀬川沿いに北西へ向かう。前方の野坂山地の山々には雪がまだまだ残っている。
高島市役所マキノ支所からマキノ高原方面へ向かうと、今日の最初の目的地のメタセコイア並木。並木の南端からは一直線に伸びる道の両側にメタセコイアが立ち並んでいる。四季の変化が楽しめるそうだが今日は冬の装い。まるで冬のソナタの一場面のようであるらしい。(冬のソナタは見たことないので)
この並木は2km以上続く。途中のマキノピックランドの入口を過ぎる頃、ぽつぽつと雨が降ってきた。雨装備にしようかどうしようかと考えているうちにメタセコイア並木の北端に着いていた。
マキノ高原への分岐を右に曲がり、少し先から知内川歩行者自転車優先道路へ入る。カラー舗装がされていて、路面抵抗が少なく走りやすい道だ。時折現れる集落の家は屋根の傾斜が急になっている雪国仕様である。滋賀県とはいっても北部地域は北陸の感じである。
R161に入るとすぐに道の駅マキノ追坂峠(おっさか)に到着。ここは琵琶湖面より80mほど上にあるため琵琶湖を俯瞰できる。ワカサギのてんぷらの試食をいただいて食べてみたら、熱々のさくさくで美味しかった。
ここから琵琶湖方面に下って、海津の街に入る手前で右に清水(しょうず)の桜がある。この桜は樹齢300年を超えるアズマヒガン桜で、情報ではまだつぼみとのことだったが良く見ると数輪咲いている。
海津の街中を通るためちょっと遠回りしていると、雲が切れ天気が良くなってきた。そして海津大崎へ。湖畔道の入口には「4/15、16交通規制」の看板が立つ。
桜並木の中へ進入すると、事前の情報で知っていたが桜はまだまだつぼみ。枝がうっすらと紅く見える程度である。大崎手前には商店や小さな港があり遊覧船やカヌーが浮かんでいた。
大崎のトンネルを追加すると、前方にはこれから向かう つづら尾崎が姿を現す。近くに見えるのだが湖に沿い、途中に大浦の街を挟んでぐるっと遠回りすることになる。湖畔に沿って向きが変わるので追い風になったり向かい風になったりだが、平坦なので楽に走ることができた。この区間もずーっと桜並木が続いている。
奥琵琶湖パークウェイの登り道は、最初の急坂でヘアピンカーブを2回曲がると一気に標高が上がり琵琶湖が広がってくる。勾配が少し緩やかになり左の尾根に近づく、湖畔から3.5km、200m上ると、つづら尾展望台に到着である。駐車場にはバイクがたくさんいた。売店で琵琶湖産のかき揚げそば・うどんを食べて一休み。
気分的にはここから下りに入りたいが、尾根に沿ってまだまだ上りが続く、いったん上りきったと思ったらしばらく下って再び上り返し。右に左に琵琶湖が見渡すことができ、景観はとても良い。ところどころに雪も残っていた。
つづら尾崎から5.5kmでパークウェイの頂上に到着した。ここからはまた尾根沿いに下って、次第に近づいてくる湖面を眺めながらのダウンヒルで一気に下る。
下りきったら琵琶湖の最北部をまわって塩津海道を少し走りR8へ。すぐ先の藤ケ崎トンネル手前で右折し藤ケ崎を周る旧道を走る。奥琵琶湖ドライブイン前を通り、再びR8を少し走って賤ヶ岳(しずがたけ)の旧道へ。今日最後の登坂、新道を下に見ながらほとんど車も来ない道をゆっくりと上る。このあたりでは桜も開花し始めている。間もなくトンネル入り口である。
トンネルを抜けて下り、R8を横切って山沿いの脇道を走る。北布施の集落を過ぎ、田んぼの中のまっすぐな道を南下すると、最後はダートとなった。前方に見えた橋を渡って県道44号に入る。
琵琶湖畔へ抜ける片山トンネルには走行可能な幅の歩道がある。トンネルを出たところで、湖岸側の歩道に渡る。あとはひたすら湖岸を走るだけだ。
道の駅湖北みずとりステーションで一休みし、さざなみ海道を南下する。昨日と反対で追い風に乗ってらくらくと進んでゆく。
姉川大橋の先で、歩道が途切れたので、看板にしたがって南浜の道を周る。前方には長浜の街が見えてきた。久しぶりに大きな街を見るとなんだか大都会のように見える。
さざなみ海道に戻ると、長浜城が見え、豊公園に到着。
予定ではこのまま米原駅まで行く予定だったが、長浜の街を見て長浜駅から輪行することとして、多くの観光客で溢れんばかりの黒壁の街並みを見て長浜駅へ。米原から新幹線で帰路に着いた。
初めての琵琶湖。湖南と湖北を1日ずつ走りってみて、地形や気候の様々な変化から、琵琶湖の広さを実感することができた。